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更新日:2024年12月24日

子どもが独立したら、間取りをどう変える NEW

これまで一緒に暮らしていた子どもが成長して巣立っていくと、子ども部屋が不要になります。つまり、わが家に空間的な余裕が生まれることに。せっかくの貴重な空間を生かさない手はありません。育児という大きな肩の荷が下りたタイミングこそ、リフォームの好機です。自分らしい生きがいを感じて第二の人生を謳歌できるような形に、住まいを作り変えてみてはいかがでしょう。

子ども部屋を書斎や趣味の部屋に

写真:子ども部屋を書斎や趣味の部屋に

子どもの独立は人生の大きな転機。これまで担っていた育児という大任から自由になり、第二の人生と呼べるライフステージが始まります。不要になった部屋を生かして住まいをリフォームし、自分たちの暮らし方にぴったりとフィットする形に変えてみてはいかがでしょう。

例えば、使わなくなった子ども部屋を、書斎やホームライブラリー、趣味の部屋などに作り変えることができます。子どもが独立したことで子どもの荷物もなくなるので、収納スペースは今までより少なくても問題ないはず。もし子ども部屋に隣接した納戸があれば、それをつなげてより広い空間を確保できるケースもあるでしょう。

楽器演奏や映画鑑賞、工作など、大きな音が出る趣味に使うのであれば、隣家はもちろん家の中の別の部屋に対しても、音漏れ対策を講じる必要があります。外部への音漏れを防ぐには、特に窓が通りやすい窓を防音化することが不可欠。合わせて床、壁、天井にも遮音材を入れて、トータルで音の伝わりをカットしましょう。さらに、心地良い音の響きを求めるなら、壁と天井に吸音建材を張るのがおすすめ。狭い室内は音の反射が良すぎて耳に負担がかかりがちなので、適度に反射を抑える必要があるからです。

リビングに隣接した和室がある間取りも多いでしょう。子どもが小さいうちは何かと重宝する和室ですが、子どもの独立後は不要になることも。そんなときは、リビングと和室をつなげて、ひとつの大きな空間にするケースも多いようです。のびのびとした広がりが、より大きなくつろぎ感を生むでしょう。

孫と楽しく過ごせる場を設ける

写真:孫と楽しく過ごせる場を設ける

わが家から独立した子どもが家庭を持ち、孫を連れて遊びに来ることもあるでしょう。トイレを和式から洋式に変えるなど、水回りを幼児が快適に使えるようにリフォームすると、お泊りに対する抵抗感が減らせるはず。さらに一歩踏み込んで、孫とのくつろぎや楽しみをふくらませるリフォームを行うと、いい思い出を作ってあげやすくなります。

例えばリビングの一角に、畳敷きのコーナーを設けてみるのはいかがでしょうか。こうすることで、昼寝やおむつ交換、遊びなどフレキシブルに使える場所が生まれます。床がやわらかいから、転んでもフローリングほど痛くありません。独立した和室のように仕切っていないので、リビングの広がりが阻害されない点も魅力です。大きな座卓を置けば、大人数でワイワイと食卓を囲んで楽しく食事することができるでしょう。

また、食育を兼ねて、みんなで楽しく料理できるキッチンを設けるのもいいでしょう。例えばLDとつながったオープンなアイランド型キッチンにすれば、さまざまな角度からアクセスでき、大勢で料理や配膳、あと片づけができるはず。「おばあちゃんの味」を次の世代に伝えるいい機会になることでしょう。オープンキッチンにすることは、動き回る孫の様子を見守りやすいという利点にもつながります。さらに、天気がいい日はアウトドア料理ができるように、ウッドデッキやバーベキュー炉などを設けた庭と連携できる間取りにしておくのも魅力的です。

「終の棲家」としての性能も考えたい

写真:「終の棲家」としての性能も考えたい

小さなリフォーム工事を何度も繰り返すのは効率的でないことが多く、工事期間中の不便さを何度も味わうことに。ある程度まとめて工事できるなら、そうした方がいいケースも少なくありません。子ども部屋だったスペースを生かしてリフォームする際は、先々の暮らしも視野に入れて「終の棲家」としてのプランを考えることも大切です。

年を取ると、若いころは苦もなくできたことが難しくなってきます。ふとんの上げ下ろしがつらくなったり、わずかな段差につまずいたりすることもあるでしょう。リフォームによって、体の衰えをカバーできるシンプルかつフラットな構成の住まいにしておくと安心です。特に見直したいのが、水回り。
年を取るとトイレが近くなり、夜中に起きることも珍しくありません。できれば寝室の近くにトイレを設けたいものです。トイレと浴室、洗面室を一体化した3イン1スタイルなら、仕切りがないので面積が小さくても窮屈さを感じにくく、明るくさわやかな空間にしやすくなります。余裕があるので介護がしやすくなるという利点も。ヒートショックが起きないよう、断熱にも気を配りたいものです。

また、お互いを尊重できる住まいにすることも、夫婦2人だけの暮らしを快適なものにする大切な要素。眠るタイミングが異なる、エアコンの好みの温度が違う、いびきや歯ぎしりが気になるといった場合は、空いた子ども部屋を生かして夫婦で寝室を分けるのもいいでしょう。どちらかが我慢する必要がなくなり、ストレスなく夜を過ごせるようになるはずです。

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