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更新日:2023年01月06日

リノベーション会社の選び方・選ぶポイントを解説

2023年1月6日掲載

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リノベーションをしたいけれど、どのような会社に依頼したらいいのかわからない、と考える人は少なくありません。
リフォームやリノベーション工事によるトラブルの相談件数は多くありますが、こうしたトラブルの多くは、しっかりと自分に合った会社を選べていれば未然に防げたかもしれません。リノベーションの成否は、会社選びにかかっているといえるでしょう。
ここでは、リノベーション会社の選び方や選ぶ際のポイントなどをご紹介します。

リノベーション会社の選び方

「リノベーション」と「リフォーム」の定義はあいまいですが、一般的に「リノベーション」という場合、古くなった住宅設備の交換や、キッチンリフォームのような建物の一部分を改修・補修するといった工事ではなく、より大規模な工事を指すことが多いです。
リノベーションの工事では、多くの費用や時間が掛かることも多く、望み通りのリノベーションとするためには、信頼できる会社を選ぶことは、とても重要です。

会社の強みから選ぶ

リノベーションに取り組んでいる会社は、下記のとおりに分けられます。それぞれの特徴を理解したうえで、会社選びの参考にしましょう。

不動産会社

不動産会社は、リテール事業である不動産販売やコンサルティングなどが事業の主体です。そのため、リノベーションの依頼は外注に任せる会社もあります。しかし最近では、事業の一環としてリフォームに取り組んでいるところが増えています。そのような不動産会社では、大型リフォームやリノベーションなどの大規模工事を請け負うことが多いのが特徴です。

工務店

新築に対応可能な事業者も多く、修繕や設備交換などのリフォームから、大規模なリノベーションまでを請け負えることをアピールしている場合もあります。
地域密着型で、自社で施工チームを持っている会社もあるため、迅速に対応してもらいやすいのが特徴です。
最近では、リノベーション専門の工務店などもあります。

リフォーム会社

キッチンや浴室などをはじめとした住宅設備に特化した会社や、外壁塗装や外構を得意とする会社、内装をメインとする会社など、得意とする専門分野を持っていることが多いのが特徴です。
ここには、システムキッチンなどの住宅設備メーカーと提携している会社やガス・電力関連会社などのパートナー企業なども含まれます。
リフォームの規模は、それぞれの会社によって異なり、小規模なリフォームのみを請け負うところから、大規模なリフォームまで対応はさまざまです。

設計事務所・建築家

新築のイメージが強いかもしれませんが、戸建てやマンションのリノベーションを行っているところもあります。デザイン性の高い空間創造が得意なことが多いです
工事費用のほかに、設計費用がかかりますが、材料の選び方やアイデアでトータルコストを抑えてくれるところもあります。

施工事例から選ぶ

自分が持っているイメージを実現したいなら、それぞれの会社の施工事例から選ぶのもひとつです。最近はホームページだけでなく、ポータルサイトやSNSで施工事例を掲載している会社も多いので、インターネットなどで情報を収集するとよいでしょう。
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知人の紹介や口コミなどから選ぶ

リノベーションをしたことがある知人などから紹介してもらう方法もあります。実際にリノベーションをした室内を見せてもらったり、経験談を聞かせてもらったりすることができるため、とても参考になります。
知人にリノベーションをした人がいないというなら、インターネットの比較サイトなどの口コミから調べるのもひとつです。評価点だけでなく、コメントもしっかり見て、事前に情報を収集しておくことが大切です

リノベーション会社の選び方のポイント

それでは、リノベーション会社の選び方について、大切な7つのポイントをご紹介します。リノベーションをするなら、安心して任せられる信頼できる会社を選びましょう。

実績や経験が豊富であること

リノベーション工事では、新築よりも現場での対応が求められることが多く、計画どおりに工事が進められないケースも出てきます。
実績が豊富な会社なら、これまでの経験から、築年数、現場状況、周辺環境などを踏まえ、外から見ただけではわからないような内部の状況もおおよそ予測をつけられますし、現場での対応も迅速です。
こうした対応力はとても重要で、見積もり金額や請求金額に大きく影響します。
経験の豊富な会社なら、見積もりのタイミングで事前にしっかりとした説明と金額提示をしてもらえるため、費用面でのトラブルも未然に防げます。

コミュニケーションをきちんと図れること

リノベーション会社の担当者ときちんとコミュニケーションが図れるかということは、安心して任せるためには、とても重要なポイントです。
こちらの要望をヒアリングするだけでなく、どんな疑問点でもすぐに対応してくれて、きちんと説明してくれる担当者なら、リノベーション工事での不安点も相談でき、安心して任せられます。
また、住宅設備や機器、建材などは、どんどん性能がアップしているので、こうしたメーカーとも、きちんとコミュニケーションを図り、最新情報を入手し、交渉できるコミュニケーション力のある担当者を選びましょう。
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希望をくみ取ってしっかりと提案してくれること

満足のいくリノベーションにするためには、プロ目線でしっかり提案してくれるかどうかも大切です。
しかし、いくらいい提案であっても住む人のライフスタイルや予算を考慮していないものや現場をきちんと把握したものでなければ、的外れなものになってしまうこともあります。
そのため予算や要望を伝えるだけでなく、今の暮らしの不満点や家族構成、ライフスタイルに加え、「これからどのように暮らしていくか」などの希望をくみ取って、これがベストだ、と思える提案してくれる会社を選びましょう。

価格などの費用についてきちんと説明してくれること

リノベーションを検討するうえで「いくらかかるのか」「どのくらいが適正価格なのか」と、費用に関する不安を感じる人も少なくありません。
「どんなプランで、どんな工事を行うのか」、ということをきちんと説明してくれるかは、会社選びの重要なポイントのひとつです。
「やはり費用を抑えたい」と、金額だけを見て会社を選んでしまうと、要望通りの工事にならないばかりか、工事が雑だったり、高額な追加費用を請求されたりすることも少なくありません。
金額だけでなく、プラン内容をきちんと説明してもらい、納得したうえで、契約するようにしましょう。

契約の締結や各種申請のサポートしてくれること

リノベーションを依頼する際には、必ず、契約書を締結しましょう。
最近、急増している「リフォーム詐欺」などの悪徳業者の場合、契約書を作成しないことが多いため、きちんと契約書を作成してくれるかは、会社選びの判断材料のひとつになります。
また、リノベーションでは、工事契約の契約書をはじめに、補助金・助成金や住宅ローンを活用する場合の申し込みなど、多くの書類を作成することになります。そのため、補助金の申請経験など書類作成をサポートしてくれるかも、事前に確認しておきましょう。

アフターサービスの体制がしっかりしていること

工事完了後の不具合の対応や点検、メンテナンスなどのアフターサービスの体制も会社選びの大切なポイントとなります。
リノベーションは大規模な工事のうえ、長く住み続ける大切な家の工事です。その暮らしを安全にサポートしてくれるアフターケアの体制は、欠かすことができないポイントです。
また、リノベーションの場合、新築とは異なり法律で定められた保証期間がないため、保証制度の有無も、しっかりチェックしておきましょう。

建設業許可証を有していること

リノベーションは、大規模な工事であるため、費用が高額になりがちです。リフォームやリノベーションなどの改修工事で、費用が500万円を超える場合は、建設業の許可を受けた会社であることが必要です。
建設業の許可を受けるためには、
  • 経営業務の管理責任者がいること
  • 専任技術者がいること
  • 財産的な基礎が安定していること
  • 誠実に契約を履行すること
  • 欠格要件に該当しないこと
という5つの要件を、会社が満たすことが条件となっています。
この許可証の有効期限は5年間で、毎年決算書を提出することや従業員を社会保険に加入させていることなどが求められます。
安心して任せられるかを判断する際には、建設業許可証を有しているか否かは必ず確認しておきましょう。

リノベーションを検討するなら、ここもチェック!

リノベーションを検討するときは、下記のポイントも押さえるとよいでしょう。
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リノベーションする住まいから近い会社を探す

リノベーションを相談する会社は、なるべく近所、近隣エリアにあるほうがいいでしょう。
自分や家族の要望に沿ってプランを組み立てていくリノベーションは、特に施工前に何度も打ち合わせや認識の擦り合わせが必要になります。遠方の会社を使用すると打ち合わせに何度も出向くのが大変になってくるかもしれません。
リノベーション後のメンテナンスの相談やトラブル対応などのアフターサービスを受ける際にも、近隣のほうが何かと安心ですので、まずは、住まいの近くの会社を探してみましょう。 

完成見学会や相談会などのイベントに参加してみる

すべてのリノベーション会社で実施しているわけではありませんが、完成見学会や相談会をおこなっている会社があったら、積極的に参加し、図面やカタログだけでは、なかなかイメージできないところを確認しましょう。
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リフォーム瑕疵保険の利用を検討する

リノベーション工事の場合、法律で定められた保証期間はなく、それぞれの会社での対応となります。万が一、リフォームやリノベーション工事で施工ミスなどがあっても、必ず保証してもらえるとは限りません。
そこで、リノベーションを検討する際にあわせて考えておきたいのが、「リフォーム瑕疵保険」です。

リフォーム瑕疵保険とは?

「リフォーム瑕疵保険」は、リノベーションやリフォーム工事を実施したすべての部分が対象となる保険です。工事で瑕疵が見つかった場合は保険でカバーされるうえ、万が一、工事をした会社が倒産した場合も、補修費用が保険金で支払われます。

第三者による工事の現場検査を実施

「リフォーム瑕疵保険」に加入すると、工事中または工事完了時に、工事会社以外の第三者による現場検査が実施されます。
この際に、不適合箇所などが見つかった場合は、補修工事などが行われるため、とても安心です。

リフォーム瑕疵保険に加入できるのは、登録基準をクリアした会社のみ

「リフォーム瑕疵保険」は、工事の検査と保証がセットになっています。
この「リフォーム瑕疵保険」は、基準をクリアした登録会社でのみ加入することが可能であるため、リフォーム瑕疵保険に加入できるかどうかも会社選びの目安となります。

まとめ

満足のいくリノベーションで、理想どおりの暮らしを手に入れるためには、信頼できる会社選びはとても重要です。リノベーションで会社選びに迷ったら、
  • 担当者とのコミュニケーションがうまく図れること
  • プロ目線で提案してくれ、きちんと、金額や工事内容を説明してくれること
  • アフターケア・保証制度があること
  • 建設業許可証を有していること
  • リフォーム瑕疵保険に加入できること
などのポイントを確認し、信頼できる会社を選びましょう。

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