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更新日:2024年12月24日

照明器具の種類と選び方を解説!用途に最適なモノを選ぶためのポイント NEW

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普段何気なく使っている照明器具にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴やメリット、用途などが異なります。照明器具の選び方を知ることで、自分にとって理想的な空間を作りやすくなる、用途に最適な器具を選びやすくなるなどのメリットがあるでしょう。使用する電球の種類にも注目し、照明器具と適切に組み合わせることも大切です。

ここでは、照明器具の主な種類を大まかにまとめ、それぞれの特徴、用途、選び方などについて詳しくご紹介します。

照明器具の主な種類

照明器具は、使用する場所と用途に応じた最適なものを選ぶ必要があります。適さない場所に使用すると、照明器具が持つ強みやメリットを活かすことができなくなるためです。

それでは、照明器具の種類と特徴、メリット、使用するのに適した場所や用途などについて詳しく見ていきましょう。

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ペンダントライト

ペンダントライトとは、天井や梁から吊り下げるタイプの照明器具を指します。

照らした物の陰影がはっきりと出るため、ダイニングや寝室、玄関などの雰囲気作りに役立ちます。

主にテーブル上などの限定的な範囲を照らすのに役立ちますが、複数のペンダントライトをダクトレールに取り付けて、部屋全体を明るくする方法もあります。

シェードのサイズやデザイン、ライトの種類によるバリエーションが豊富な特徴もあるため、部屋の雰囲気や広さなどに応じたさまざまなライトを設置することができます。

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ブラケットライト

ブラケットライトとは、壁面に取り付けるタイプの照明器具を指します。

デザインが幅広い特徴があり、リビングやダイニングだけではなく、玄関、廊下、屋外などさまざまな場所で使用できるメリットがあります。

また、壁面とその周辺を明るくするだけではなく、飾ってある絵画や写真を照らす使い方もできます。

付属のシェードのデザインは、アンティークやヴィンテージ、北欧風などさまざまで、インテリアのアクセントになります。使用する素材や形状によって光の分散の仕方が異なり、壁面に光の装飾を施せるのも大きな特徴です。

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シーリングライト

シーリングライトとは、天井に取り付けるタイプの照明器具を指します。

天井から部屋全体を照らすため、メインの照明として利用します。また、その特徴から昼光色と昼白色、電球色の切り替え機能やタイマー機能など、製品ごとにさまざまな機能が付属していることも特徴といえるでしょう。

デザインの多様性が特徴といえますが、中でもフラットでシンプルなデザインのシーリングライトには、部屋をすっきり見せる効果が期待できます。また、スタイリッシュなデザインのスクエア型は、インテリアのアクセントとして活躍するでしょう。

シーリングライトは一般的に洋室に使用することが多いですが、和室とも相性の良い和紙や木材を使用した温かみのあるデザインの製品もあります。

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ダウンライト

ダウンライトとは、天井に埋め込むタイプの照明器具を指します。リビング、寝室、ダイニング、玄関、廊下、トイレ、浴室など、住宅のさまざまなスペースと相性が良いのが特徴です。

ダウンライトは「ベースタイプ」と「ユニバーサルタイプ」の2種類があり、主に光の角度の調節ができるか、できないかの違いがあります。ベースタイプは基本的に角度調節ができませんが、ユニバーサルタイプはスポットライトのように照らす角度を調節できます。

さらに、特定の箇所へ光を集中させる「集光タイプ」、広範囲に光を照射する「拡散タイプ」の違いもあり、テーブルをスポット的に照らすのであれば集光タイプ、部屋全体を照らしたいのであれば拡散タイプを選ぶなど、用途に合わせた選び方ができます。

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スポットライト

スポットライトとは、光の方向を自由に変えて特定の箇所を照らす照明器具を指します。

さまざまな方法で設置できるのが特徴で、具体的には以下のようなタイプがあります。

  • ダウンライトのように天井や壁に埋め込むタイプ
  • 家具の天板や支柱などにクリップで取り付けるタイプ
  • ダクトレールに取り付けるタイプ


また、スポットライトは他の照明と組み合わせて使用しやすいこともポイントです。たとえばシーリングライトやペンダントライトなどで部屋全体を明るくし、スポットライトで特定の箇所を照らすとメリハリのある雰囲気を演出できます。

特定の箇所に光を集中させられるため、目立たせたいインテリアをスポットライトで照らして魅力を引き出す、といった使い方も可能です。

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シャンデリア

シャンデリアとは、複数の光源が組み合わされた天井から吊り下げるタイプの照明器具を指します。

ガラス細工、金属、ステンレスなどで華やかに装飾されているため、照明としてはもちろん、インテリアとして活用されることも多いでしょう。

たとえば、ガラス製やアクリル製のシャンデリアを採用すればラグジュアリーなイメージに、シンプルな装飾のものを採用すればモダンなイメージを取り入れやすいです。

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スタンドライト

スタンドライトとは、主にデスクや枕元などを照らすために使用される補助的な照明器具を指します。デザイン性の高い製品も多いため、照明器具としてではなくインテリアのアクセントとして採用されることも少なくありません。

スタンドライトは、自立する「スタンド式」や、机の天板を挟む形で固定する「クランプ式」の大きく2種類に分けられます。

スタンド式はサイズが大きくて設置場所が限られる一方で、手軽に移動できる点がメリットです。一方、クランプ式は一度取り付けると取り外しに手間がかかりますが、机の上にほぼスペースがなくても設置できます。

また、スタンド式とクランプ式の両方に対応しており、状況に応じて使い分けられる機能性の高い製品もあります。

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フットライト(足元灯)

フットライト(足元灯)とは、床に設置して足元を照らすための照明器具を指します。夜間の廊下や階段といった暗い場所を照らして安全性を高めるために使用され、躓いたり転倒したりするリスクを軽減できます。

フットライトは周囲が暗くなる時間帯になると自動で点灯するタイマー式や、人が近づくと自動で点灯するセンサー式などがあります。あくまでも夜間の移動の危険を減らすための実用性を重視した照明器具のため、インテリアの1つとして導入されることは少ないでしょう。

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間接照明

間接照明とは、他の種類のように室内に照明器具を設置するのではなく、天井などに光源を組み込む形で導入する、建築と一体化させた照明を指します。

光源が直接見えないよう天井、床、壁などに埋め込み、その箇所を照らした反射光で空間を明るくするものが多いです。

また近年では、テレビやソファといった家具の裏に設置できるタイプや、コンセントに挿すだけで使用できるタイプなど、簡単に導入できる間接照明も増えています。

主にリビング、ダイニング、寝室、玄関などに使用されることが多いでしょう。

照明器具に使われる電球の種類

照明器具に使用する光源となるランプは、白熱電球、蛍光灯、LED電球の3種類に大きく分けられます。照らし方やメリットなどを理解した上で照明器具との組み合わせを考えることが大切です。

ここでは、白熱電球、蛍光灯、LED電球の特徴やメリットについて詳しく見ていきましょう。

白熱電球

白熱電球は、フィラメントが電気によって熱を発し、それを光に変えることで周囲を照らす丸い形状のランプです。エジソンによって発明されて以来、多くの住宅で導入されています。

温かみのある電球色で、部屋のテイストを問わずに使用でき、電球自体の値段が安いのがメリットです。

光を発する部分は2,000~3,000℃と高温で周囲の温度が上昇するため、場所によっては他の光源を選ぶ方が良いでしょう。

蛍光灯

蛍光灯は白熱電球と同じく、LED電球の誕生前から広く普及してきたランプです。

内部の水銀ガスに電気が流れることで紫外線が発生し、それが蛍光管の内側にある蛍光塗料に当たって発光する仕組みとなっています。

蛍光灯には複数の種類があり、主に形状に応じて以下の3種類に分けられます。

  • ストレートの形状の「直管蛍光灯」
  • 丸い形の「丸型蛍光灯」
  • 電球の形をしている「電球型蛍光灯」

また、点灯方法にもそれぞれ種類や特徴があり、スイッチを入れるのとほぼ同時に点灯する「ラピッドスタート形」、軽量で即時点灯する「インバーター形」、点灯に時間がかかるものの安価なメリットがある「グロースタータ形」の3つに分類されます。

LED電球

LED(Light Emitting Diode)とは発光ダイオードのことで、電気を光に変換して発光する仕組みのことです。このLEDを使用した「LED電球」は、価格が高くなりやすい一方で消費電力が少なく寿命が長い特徴を持っています。

今では、白熱電球と置き換わる形でシーリングライトやペンダントライト、スタンドライトなど、あらゆる照明器具に使用されています。明るさは白熱電球のようにW数ではなく、ルーメンという数値で表します。ルーメンの数値が大きくなればなるほどに明るくなり、それだけ広い部屋も明るく照らすことができます。

まとめ

内装のインテリアやレイアウトを考える際は、照明にこだわることで毎日の暮らしが楽しくなる、おしゃれな部屋を作りやすくなります。

デスクを照らす際はクランプ式のスタンドライト、絵画やインテリアを目立たせたい時はスポットライトなど、うまく使い分けることで機能性と快適性の両方を兼ね備えたお部屋にすることができるでしょう。

そのため、内装リフォームの際は照明の選び方についてリフォーム会社にも相談し、快適な空間づくりについて聞いてみるのもおすすめです。

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(2022年6月6日掲載)

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