家を売るについて
今の住まいを売却して、住み替えを考えている方も少なくないと思います。
家族のことや、仕事のことなど、理由はさまざまだと思いますが、せっかく手放すなら、その家の価値を判っていただき、適切な価格で引き取っていただくのが良いと思います。
最近ではホームインスペクション(住宅診断)などの仕組みを利用し、売主自身が売却する家の状態をきちんと把握することが増えてきています。というのも、家を手放す場合、住宅の売主には一般に瑕疵(かし)担保責任が生じます。
雨漏りしている住宅を例にすると、仮に売主は住宅が雨漏りしていることを知っていた場合、買主に対して雨漏りすることを伝える必要があるのですが、売主が知らなかった場合、買主が気づいた段階で、買主から売主へ修理代や損害賠償が求められてしまいます。
耐震性についても同じで、1981 年 5 月以前に着工した住宅の場合は、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。このことを伝えて、売主・買主双方納得の上で住宅売買を行なうことは可能ですが、耐震性の件を伝えずに売却し、後の地震などで住宅が損傷を受け、耐震性が不足していたと判断されると隠れた瑕疵に該当し、売主側に修理費負担や損害賠償を行う責務が生じることもあります。
それも予め持ち家のことを知っていれば心配ありませんので、そのためにこの「リフォーム問診票」を活用していただき、その結果に基づいて信頼できる中古住宅売買を扱う不動産業者に相談していきましょう。
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