
補助金
更新日:2025年05月28日
【2025年版】「長期優良住宅化リフォーム推進事業」始動! NEW
掲載日:2025年5月26日

「中古住宅を買ってリフォームしようかな、でも費用面が心配・・・・」
「地震のたびに「うちは大丈夫かな…」と不安になる・・・」
「建ててから20年以上経っているけど、どこを直せばいいのか分からない…」
こんなお悩みを持つ方に、ぜひ知っておいてほしいのが、国の支援制度「長期優良住宅化リフォーム推進事業」です。 2025年5月20日から、事業者や住宅の登録受付が始まりました。
この制度を上手く活用すれば最大210万円の補助金が受けられる可能性もあります。
この記事では、長期優良住宅化リフォーム推進事業の概要から対象工事、申請のポイントまで、初めての方にもわかりやすく解説していきます。
1.「長期優良住宅化リフォーム推進事業」って何?
この事業は、国土交通省が推進する住宅政策の一環で、既存住宅を長持ちさせ、かつ省エネ性能や耐震性などを高めるリフォームを支援するための補助制度です。
対象となるリフォームには、「劣化対策」「耐震性」「省エネルギー性」など、住宅の根幹となる性能の向上が含まれます。
また、子育て世帯向けや三世代同居を促す改修、災害に強い家づくりを後押しする工事も支援の対象です。 補助金の対象となる工事を行うことで、最大160万円(+加算あり)もの補助が受けられます。

引用:国土交通省 令和7年度長期優良住宅化リフォーム推進事業特設サイトより
2.どんなリフォームが対象になるの?
この事業で補助対象となるのは、以下のような工事です。
● インスペクション(住宅診断)の実施と、維持保全計画の作成
● 耐震補強工事(旧耐震基準から新耐震基準への対応など)
● 断熱性や省エネ性能を向上させる工事(断熱材の追加、高性能窓の設置など)
● 劣化を防ぐ外壁・屋根の補修
● 高齢期を見据えたバリアフリー改修
● 子育て世帯向けの間取り変更や設備改善
● テレワーク対応のための書斎スペース整備
● 災害時に備えた蓄電池設置などのレジリエンス強化改修
上記のうち、少なくとも一つ以上の性能向上工事を含むリフォームが補助対象になります。


参照:ニワホーム 株式会社
3.補助金額はどのくらい?
補助金額は、工事内容や達成する性能レベルによって異なりますが、
● 評価基準型:最大80万円/戸
● 認定長期優良住宅型:最大160万円/戸
これに加えて、以下のいずれかの要件を満たすと、さらに、50万円の加算が可能です。
【要件①】 三世代同居対応の改修を実施する
【要件②】 2025年4月1日時点で40歳未満の世帯が工事を実施する場合
【要件③】 子育て世帯(2025年4月1日時点で18歳未満の子を有する世帯、または申請時点で18歳未満の子を有する世帯)が工事を実施する場合
【要件④】 購入後1年以内の既存住宅にリフォームを行う場合
さらに、以下のいずれかの要件を満たす場合、上記の補助限度額に50万円/戸の補助限度額が加算されます。
たとえば、「子育て世帯で、中古住宅を購入して「耐震補強+断熱改修+間取り変更工事」を実施すれば、「160万円+50万円=210万円」もの補助を受けられる可能性があります。

表
4.例えば、こんな悩み、ありませんか?
「長期優良住宅化リフォーム推進事業」は、以下のようなお悩みをお持ちの方におススメです。
【お悩み①】 「地震のたびに「うちは大丈夫かな…」と不安になる」
→「耐震改修」で命と資産を守る住まいへ。
【お悩み②】「中古住宅を購入して子育てを始めたいけど、不安が多い」
→「インスペクション+性能向上」で見えない不安を解消!さらに「子育て世帯・若者世帯」には、補助加算もあります。
【お悩み③】「夏は2階が特に暑いし、冬はどこにいても寒くて、光熱費も高い!」
→「断熱改修」で住まいの省エネ性能をアップデートして快適な住環境へ。
【お悩み④】「足腰が弱くなった両親、バリアフリーにして安心して暮らしたい」
→「バリアフリー改修」で安全性も向上。 将来の不安に先回りして、介護リスクを軽減。
【お悩み⑤】「仕事部屋がなくて、テレワークが大変!」
→「間取り変更」や「断熱・遮音性能の向上」で、自宅でも集中できる快適なワークスペースに整えれば、仕事の効率もぐんとアップします。
【お悩み⑥】一気にリフォームする余裕がなく、少しずつ進めたい
→「2ヵ年対応」なら、2年かけて段階的に性能向上することが可能です。
これらの内、どれか一つでも当てはまるなら、この制度を活用するべきだと思います。
5.申請や工事はどうすればいいの?
申請や補助金の受け取りは、リフォームを請け負う事業者が行います。
まずは、「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の登録を行っている施工会社に相談することから始めましょう。
6.制度を活用するための条件と注意点
補助金を受け取るには、次のポイントに注意が必要です。
◎ 登録事業者による施工が必須
施主が直接申請することはできません。必ず「長期優良住宅化リフォーム推進事業」に登録している施工会社を通じて申請する必要があります。
◎ インスペクション(住宅診断)の実施が必要
見えない部分の劣化や、構造の状態を把握することで、将来のトラブルを未然に防ぐリフォーム計画が可能になります。
◎ 契約書の準備
請書・注文書などの書類の整備が求められます。
◎ 加算条件の証明書類
例えば、「子育て世帯」であれば住民票、「中古住宅購入」であれば売買契約書などの提出が必要です。
7.「2025年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業」のスケジュールについて
2025年5月20日より、事業者登録・住宅登録・事前採択タイプの受付が開始されています。
予算には上限があるため、申し込みが集中すると、早期終了する場合も。
早めの相談・申請がおすすめです。

表2
8.まとめ
将来にわたって安心・快適に暮らすために、長期優良住宅化リフォーム推進事業の活用は非常に有効です。「どこを、どう直したらいいのか分からない」と悩まれている方も、まずは、「リフォーム評価ナビ」に登録されているリフォーム会社から探してから、相談してみると安心ですよ!

・国土交通省 令和7年度長期優良住宅化リフォーム推進事業 特設サイト
・本事業の概要説明リーフレット
◆執筆者 玉上陽一
ハウスメーカーで営業、商品開発、マーケティング、ブランディングに携わった経験を活かし、消費者視点と事業者視点の2つの視点で快適な住まいのあり方について解説します。
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