補助金

更新日:2026年04月14日

子育てリフォーム補助金開始!最大120万円を賢く受け取る19のポイント NEW

掲載日:2026年4月13日

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はじめに~筆者の自宅での工夫

「マンションでの子育て、安全対策をしたいけれど費用が……」
「ベランダの転落事故や、室内でのケガを防ぐリフォームに補助金は出るの?」

特に小さなお子さまがいる家庭では、家庭内、なかでも住まいそのものが高所にあるマンション暮らしだと、「バルコニーや窓からの転落」という、想像もしたくない事故のリスクがあります。

筆者には子供がいますが、もう大人です。
その子供、つまり孫がいて、同居はしていませんが、自宅のマンションに遊びに来てくれたときは、けっこうピリピリします。
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家具やテーブルの出隅(ですみ)に頭をぶつけて怪我をしないか 
 → 我が家では、食卓テーブルの出隅に100円ショップで購入した「出隅カバー」を設置しました
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ガスコンロのあるキッチンにチョロチョロ入ってきて危ない 
 → 我が家では、ネットで専用の「幼児立ち入り防止ゲート」を買ってきて、つっぱり棒で設置しています
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廊下とリビングの間のドアで「指づめ」しないか心配 
    → ネットで「幼児の指づめ防止用」のシートを購入して、両面テープでセット。最初は両面テープでうまく貼れなくて、意外に苦労しましたが・・・
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勝手に窓を開けてベランダに出ていかないか心配 
 → 窓は全て常に閉めて施錠、さらにホームセンターで購入した「窓ストッパー」を設置。このおかげで、窓を全開することを我慢中
とまあ、我が家でも、いろいろと対策は施しています。おそらく、小さなお子さまと一緒にいるパパ・ママ・じじ・ばば・・・は、「はいはい、ウチでもやってますよ」と思われるのでは?

子供の事故防止対策に補助金が出る?

このような対策は、手間とコストはかかりますが、子供・孫が怪我をして泣き叫ぶ姿、さらには「想像したくない」ようなオオゴトは絶対に防ぎたいですよね!
そんな悩みを抱えるパパ・ママに朗報です。
2026年4月7日に国土交通省より補助金制度「「子育て支援型共同住宅推進事業」の募集開始が発表されました。
本記事では、分譲マンションにお住まいの子育て中のファミリーが、最大120万円の補助金を活用して、あなたの住まいを「安全な場所」にアップデートするためのワザを公開します。自らチェックできる「19の安全項目」や、失敗しない申請のコツを徹底解説します。
なお、ご紹介する補助制度はマンション居住者用のものですが、あとでご紹介する「19の安全項目」は、戸建住宅にお住まいの方、あるいはご高齢の方が同居しているお住まいでも、非常に参考になる情報です。

「マンションではないから・・・」
「我が家には子供はいないから・・・」
「補助金を使うつもりはないから・・・私には関係ない!」

と思われた方でも、絶対に参考になる情報です。ぜひ読んで欲しいと思います。

子育て支援型共同住宅推進事業(子育て改修型)とは?

「子育て支援型共同住宅推進事業」では、マンション管理組合や賃貸マンションオーナーを対象とする補助もありますが、「子育て支援型共同住宅推進事業(子育て改修型)」は、子育て世帯や若夫婦世帯が住むマンションの「お部屋の中(専有部)」を、「子育て期に配慮すべき19項目の事故防止対策」を施すリフォームを行う際、国が費用の一部を補助してくれるものです。

補助金の対象となるご家庭
  子育て世帯: 18歳未満のお子様がいる世帯
  若夫婦世帯: 夫婦のいずれかが40歳未満の世帯

補助額の目安
  1戸あたり最大120万円(補助対象工事費の1/3)

本制度について、A4両面のチラシでコンパクトにわかりやすくまとめられています。
まずは、こちらをご覧いただくと、イメージがわくと思います。 

▶ 改修型チラシ(国土交通省)

命を守る!子どもの安全確保19項目チェックリスト

写真:命を守る!子どもの安全確保19項目チェックリスト
「どこを直せば補助金が出るの?」という疑問に応える、国が定めた「19の事故防止対策①~⑲」を、分類しながら以下のとおりご紹介します。

住宅内での事故防止

(1)衝突による事故を防止しよう
   ①造りつけ家具の出隅等の衝突事故防止工事(面取り・R加工)
   ②ドアストッパー又は開閉を緩やかにするドアクローザーの設置

(2)転倒による事故を防止しよう
   ③転倒による事故防止工事(洗面・脱衣室の床はクッション床)
   ④子供を抱っこしても安全移動できるよう人感センサー付玄関照明設置
   ⑤暗がりでの転倒を防止するよう足元灯等の設置

(3)バルコニー・窓などからの転落による事故を防止しよう
   ⑥転落防止の手すりやバルコニーに面する窓への補助錠の設置

(4)ドアや窓での指つめ・指はさみを防止しよう
   ⑦引き戸では100mm程度の引き残しを確保する等、指詰め防止工事

(5)危険な場所への進入や閉じ込みを防止しよう
   ⑧浴室、トイレ等への子どもの進入や閉じ込み防止のための鍵の設置
   ⑨調理中のキッチンへの進入防止のためのチャイルドフェンス等の設置

(6)感電や火傷を防止しよう
   ⑩感電防止のためのシャッター付コンセント等の設置
   ⑪火傷防止用カバー付き水栓、サーモスタット式水栓等の設置
   ⑫チャイルドロックや立消え安全装置等が付いた調理器の設置

子どもの様子の見守り

(7)子どもの様子を把握しやすい間取りとしよう
   ⑬対面形式のオープンキッチンの設置
   ⑭子どもを見守れる間取りへの工事(キッチンに面したリビング)

不審者の侵入防止

 (8)不審者の侵入を防止しよう
   ⑮玄関ドアは防犯性の高い防犯建物部品(CPマーク)とする
   ⑯窓は防犯建物部品を採用したり、防犯フィルム、面格子等を設置
   ⑰住戸玄関に録画機能のあるカメラ付きインターホンを設置

災害への備え

 (9)災害時の避難経路の安全を確保しよう
   ⑱家具の転倒防止措置ができるよう付け長押(なげし)や、下地材を設置
   ⑲避難動線を確保できるよう、食器棚には耐震ラッチを付ける

以上①から⑲、19項目の事故防止対策をご覧になって、「ふむふむ、なるほど」とご理解いただけたでしょうか?既に対策をとっておられる方もいるかと思います。
一方で「?? どういうこと?」という方も多いかと思いますが、この補助事業に関する情報を掲載している「子育て支援型共同住宅サポートセンター(子育て改修型)」のサイトでは、この19項目について、とてもわかりやすく図解、写真付きで解説している資料が掲載されています。
図解入り 子どもの安全確保に資する取り組み事項の整備内容・水準

繰り返しになりますが、「19の安全項目」は、戸建住宅にお住まいの方、あるいはご高齢の方が同居しているお住まいでも、非常に参考になる情報です。ぜひご覧になってください。

補助金を利用しようと思った場合の注意 Q&A

写真:補助金を利用しようと思った場合の注意 Q&A
補助金を利用するためにおさえておくべきポイントをQ&A形式で整理しておきます。

Q 補助の対象となる工事は「19の安全項目」の工事?
A はい。そのとおりです。ただし、「子育て支援型共同住宅サポートセンター」のサイト にも明記されているように「⑥転落防止の手すり等の設置」は、必須です。


Q 「⑥転落防止の手すり等の設置」は、既に対応済の場合はどうなりますか?
A はい。その場合は改めての実施は不要です。


Q マンションのバルコニーは「共用部分」ですが、工事できるのですか?
A 計画する工事のなかで、マンション共用部分に該当する箇所の工事が含まれる場合には、補助金申請前にマンション管理組合の承認が必要となります。共用部分は居住者(区分所有者)が無断で手を加えることはできませんので注意が必要です。


Q さっそく対策工事を始めようと思いますが、補助金の手続きは並行して行えば良いですか?
A いいえ。工事開始は「補助金交付決定通知日」以降に可能となります。


Q 子供が進入しないようキッチン入り口に「チャイルドフェンス」をネットで購入し、突っ張り棒で設置することを考えていますが、補助対象工事になりますか?
A 残念ながら補助対象外となります。住宅にネジ等で固定されるものであれば対象ですが、突っ張り棒タイプで容易に取り外しできるものは対象外です。


Q 工事要件や必要書類は理解しました。さっそく「補助金交付申請」の手続きを行えば良いですか?
A いいえ。正式な交付申請の前に「子育て支援型共同住宅サポートセンター」での「事前相談」を受ける必要があります。この「事前相談」において、書類がそろっているか等の内容確認を行います。そこでOKとなった後に、交付申請の手続きに進めることができます。
いくつか主要なものをQ&Aでご紹介しました。
なお、手続きの詳細ルールについては、「子育て支援型共同住宅サポートセンター」のサイトに掲載されている「令和8年度補助金交付申請等要領」
また、補助金を受けるための基準・要件については、「子どもの安全確保に資する設備設置の整備内容・水準」 をそれぞれ確認することが必要です。ちょっと専門的でわかりにくいかも・・・ですが。

まとめ:国のサポートを賢く使って「安心」を手に入れる

2026年の最新補助金は、単なる家の修理を助けるものではなく、「家族の笑顔と子どもの命を守る」ための公的な支援と言えます。
小さなお子様がいるマンションならではの不安(転落の不安など)は、リフォームでそのリスクを低減できるはずです。


以前も筆者が「マンションで子どもの転落事故を防ぐには? ~リフォームでできる安全対策~」という記事のなかで、東京都の「子育て世帯向け補助事業(「子供を守る」住宅確保促進事業)」を紹介しながら、危険防止の工夫をご紹介しました。
また、政府広報オンラインでも「ご注意ください!窓やベランダからのこどもの転落事故」で、子供の事故防止について解説していますので、併せてご覧ください。

繰り返しになりますが、実際に補助金を受けるかどうかの検討・・・その前に、あなたの住まいに「危険なところはないか?」のチェックから、始めてみませんか?
そして、その改善のためのリフォームは、小さな子供のためにも、お年寄りのためにも、さらには、あなたがご高齢になったときにも、きっと役立つものになるはずです。

わたしもさっそく補助金を使って・・・と思ったのですが、子育て世帯でも、若夫婦世帯でもないので、対象外・・・早とちりでした。

本記事は2026年(令和8年)4月7日に国土交通省が発表した公式資料に基づいています。
補助金の活用をご検討される場合には、予算には限りがあり、早期終了の可能性もあるため、お早めの検討をおすすめします。
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◆執筆者
一般財団法人住まいづくりナビセンター 専務理事 
河田 崇

元 独立行政法人 住宅金融支援機構 部長
工務店向けの省エネ基準解説書や木造住宅工事仕様書の作成などに従事
マンション管理士 建築基準適合判定資格者 2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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