
キッチン
更新日:2026年07月31日
マンションでもここまで変わる!キッチンリフォーム実例5選|開放的なLDKを実現
掲載日:2025年9月11日
「キッチンのリフォーム、そろそろ考えてみようか…」
そう思い立ったものの、「おしゃれにしたいけれど、具体的なイメージが湧かない」「マンションだと、できることが限られているのでは?」と、不安を抱えていませんか?
特にマンションの場合、戸建て住宅とは異なる構造上の制約も多く、できること・できないことが明確に分かれます。
しかし、適切なレイアウト選びや設備計画を取り入れることで、限られたスペースでも開放的でおしゃれなLDKを実現することは十分に可能です。
【この記事でわかること】
この記事では、マンションのキッチンリフォームを検討している方に向けて、次の内容をご紹介します。
・マンションのキッチンリフォーム実例5選
・実例から見えてきた人気のリフォームアイデア
・マンションならではの構造上・管理規約上の注意点
・リフォーム後に後悔しやすい失敗例とその対策
マンションでは戸建てとは異なる制約がありますが、実例を見ると、その制約をうまく活かしながら、開放感や収納力、使いやすさを実現しているケースが数多くあります。ぜひご自身の住まいに近い事例を参考にしてみてください。
【実例集】マンションのキッチンリフォーム成功事例5選
「マンションでどんなキッチンリフォームができるの?」「費用感はどのくらい?」とお悩みの方へ、実際の施工事例を4選ご紹介します。戸建てとは異なる限られた空間や間取りを活かしたリフォーム事例を参考に、理想のイメージを膨らませてみてください。
プロのリフォーム会社が、お客様のライフスタイルに合わせて、理想を叶えた事例です。
事例1.L型から二の字型へ!大胆なレイアウト変更で叶えるオリジナルキッチン
キッチンのリフォーム費用:約300万円
工事時期:2024年3月
施工会社:ANRISTYLE / リノベ図書館
白を基調とした、モダンでミニマルな空間がお好みのお客様。壁付けだったキッチンを、リビングダイニングとの繋がりと機能性を両立する「二の字型」のレイアウトに刷新しました。
清潔感あふれる白のキャビネットと、ラグジュアリーな大理石調のフロアが空間全体に統一感を演出。コンロ側のカウンターにはプロ仕様のステンレスを採用し、デザイン性だけでなく、日々の使いやすさと耐久性も両立させています。
また、生活感が出やすいゴミ箱や家電は、LDから見えない位置にすっきりと収納し、美しい空間を保つ工夫がされています。お客様の美意識と、ストレスフリーな使いやすさを高いレベルで両立させた、キッチンスペースとなっています。
▶上記のリフォーム事例の詳細はこちら
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事例2. 壁をなくして明るいLDKに!キッチンカウンター下の収納も充実
キッチンのリフォーム費用:約104万円
工事時期:2024年12月
メーカー:LIXIL「シエラS」「シエラSカップボード」
施工会社:住まいるリフォーム
以前のキッチンはダイニングとの間に壁があり、暗く圧迫感のある印象でした。今回のリフォームではその間仕切り壁を撤去し、吊戸棚のないオープンなタイプをお選びいただいたことで、LDKに一体感が生まれ、明るく開放的な空間へと生まれ変わりました。
また、キッチンカウンターのダイニング側には大容量の収納を新たに造作。しまう食器や小物の高さに合わせて棚を計画し、デザイン性はもちろん、日々の暮らしに寄り添う使いやすさも実現した、機能的なキッチンダイニングが完成しました。
【成功のポイント!】食器やカトラリーは、キッチンに入らなくても出し入れができるように、キッチンカウンター下へ収納する設計はおすすめです。
事例3. 開放的で明るい!リビングに馴染むペニンシュラ型キッチン
キッチンのリフォーム費用:約300万円
工事時期:2022年9月
メーカー:LIXIL リシェル
施工会社:シーダークリエイト(株)・シーダークリエイト建築設計事務所
以前は壁に仕切られ、どこか息苦しい印象だったキッチン。その閉鎖的な空間を、リビングと一体になる開放的な「ペニンシュラ型」キッチンへとリフォームしました。
採用したのは、熱や傷に強く、焼き物ならではの風合いが美しい「セラミックトップ」が特徴のLIXILリシェル。リビングからの光が差し込む明るい空間で、家族と会話を楽しみながら料理ができるようになりました。
コンロ前には、油はねをしっかり防ぎつつも視線を遮らないガラスパネルを設置。リビングとの一体感を損なうことなく、調理中の汚れの広がりを抑えます。また、五徳のないフラットなIHクッキングヒーターは、調理後の拭き掃除も簡単。デザインの美しさと、日々の家事を楽にする機能性を両立させた、理想のキッチンが実現しました。
事例4. リビングの中心にキッチンを!会話を楽しむ夫婦の空間
キッチンのリフォーム費用:約300万円
工事時期:2024年11月
メーカー:トクラス コラージア(キッチン)、クリナップ ステディア(カップボード)
施工会社:株式会社リノベーション東京
ご夫婦二人の新しい暮らしが始まるにあたり、「主人と会話しながら料理を楽しめる、明るいキッチンにしたい」とのご要望。
そこで、キッチンをリビングの主役と捉えて、コミュニケーションが取りやすいペニンシュラ型キッチンを採用。さらに、キッチンと一体でダイニングカウンターを造作されています。調理から配膳、食事までがこの場所で完結する、お二人だけの特別な空間です。顔を見合わせれば、いつでも会話が弾む。そんな理想の日常が形になりました。
事例5. 家族の姿が見えるオープンキッチンリフォーム
キッチンのリフォーム費用:約600万円
工事時期:2024年12月
メーカー:リクシル
施工会社:Rinインベストメント|リノベーション・オーダー家具
キッチンを遮っていたカウンターを取り払い、リビングダイニングまで見渡せる開放的なオープンキッチンを実現。主役となるキッチンには、重厚感と高級感を併せ持つリクシル社のダークグレーのセラミックトップを採用。背面に設えた造作棚も色調を合わせることで、空間全体に洗練された統一感をもたらしています。
5つの実例から見えてきた、マンションキッチンリフォーム成功の共通点
今回ご紹介した5つの施工事例には、それぞれ異なる魅力がありますが、共通して見られたポイントもありました。これからリフォームを検討する方は、次の3つを意識すると、満足度の高いキッチンづくりにつながります。
① 開放感を生み出すレイアウト変更
今回紹介した事例では、壁付けキッチンからペニンシュラ型やオープンキッチンへ変更するなど、リビング・ダイニングとのつながりを意識したレイアウトが多く採用されていました。
マンションでは間取り変更に制約がある場合もありますが、視線が抜けるレイアウトや吊戸棚をなくす工夫によって、実際の広さ以上に開放感を感じられる空間づくりが可能です。
② 収納は「量」より「使いやすい場所」が重視されている
収納を増やすことだけが、使いやすいキッチンにつながるわけではありません。
今回の事例では、
・キッチンカウンター下収納
・背面収納(カップボード)
・家電やゴミ箱を隠せる収納
など、「使う場所の近くに収納する」という考え方が多く取り入れられていました。
収納計画を考える際は、収納量だけでなく、「どこで使うものを、どこへしまうか」という視点も大切です。
③ デザイン性と家事のしやすさを両立している
紹介した事例では、セラミックトップやIHクッキングヒーターなど、おしゃれなだけでなく、お手入れのしやすさも考えられた設備が採用されていました。
毎日使うキッチンだからこそ、見た目だけではなく、掃除のしやすさや動線まで考えて設備を選ぶことが、長く満足できるリフォームにつながります。
マンションならではの制約!必ず知っておきたい注意点
戸建てのリフォームとは違い、マンションには特有のルールや構造上の制約があります。これを知らずに計画を進めると「こんなはずじゃなかった…」と後悔することも。計画を立てる前に、必ず以下のポイントを確認しましょう。
1. 管理規約の確認を怠らないこと
「自分の部屋だから自由」と思いがちですが、リフォーム前には必ず管理組合への申請が必要です。
マンション全体の資産価値や安全性を守るため、使用できる床材の遮音性能、工事を行える時間帯、間取り変更の可否などが「管理規約」で細かく定められています。リフォーム会社と話を進める前に、まず規約に目を通し、不明点は管理組合に確認しましょう。
2. 配管・配線位置の変更には制約がある
給排水管やガス管が絡むキッチンの位置を大きく動かすのは、特に注意が必要です。
マンションは床下の配管スペースに余裕がないことが多く、大幅な移動は床全体をかさ上げするなどの大掛かりな工事になりやすいです。そのため、結果的に費用が大きくアップしてしまいます。また、築20年以上経つマンションでは配管自体の劣化も心配です。リフォームで床を開けるこの機会に、配管の点検や交換も同時に行うと、将来の水漏れリスクも防げて安心です。
3. 構造上の壁(躯体)は撤去できない
「壁を取り払って、広々としたLDKにしたい」という人気のプランも、マンションでは実現できないことがあります。
建物の骨格であるコンクリート製の「構造壁(躯体)」は、お部屋の中にあっても撤去することはできません。
リフォームでどこまで間取りを変えられるか、図面でどの壁が構造壁にあたるのかを事前に確認することが不可欠です。
4.梁がある場合レンジフードの取り付けは注意
天井から出っ張っている「梁(はり)」も、建物を支える重要な構造体のため、撤去することはできません。この梁の存在によって、希望していたデザインの大きなレンジフードが干渉して設置できなかったり、吊り戸棚の高さが制限されたりするケースは少なくありません。キッチンのレイアウトを考える際は、梁の位置と大きさを必ず考慮に入れましょう。
リフォーム後、1年もせずに後悔!?キッチンリフォームでよくある失敗例
SNSで見るようなおしゃれなキッチンにしたい!と、ついデザインばかりに目が行きがちです。
しかし、キッチンリフォームは住宅の中でも後悔しやすい場所と言われています。
毎日使うキッチンでは小さな不満が積もり積もって大きな後悔につながりやすいのです。
そんなリフォームにならないように、ここではまず陥りやすいよくある失敗例と回避策をいくつかご紹介します。
失敗例1:コンセントの位置と数を軽視した
電子レンジや炊飯器、コーヒーメーカーなど、キッチンは多くの家電を使用する場所です。リフォーム後に「コンセントが足りない」「使いたい場所にない」と後悔するケースは少なくありません。
特にマンションでは、コンクリート壁や配線ルート、管理規約などの影響で、コンセントの増設や移設が難しい場合があります。そのため、リフォーム前に使用する家電や配置を整理し、必要な位置と数を計画しておくことが大切です。
コンセントの位置や必要な数、増設のポイントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
▶「キッチンにコンセントは何個必要?増設のポイントや使い勝手の良い位置を解説」
▶「キッチンにコンセントは何個必要?増設のポイントや使い勝手の良い位置を解説」
失敗例2: 憧れのデザインを優先し、掃除が大変なキッチンに
見た目のおしゃれさを重視して素材や収納を選んだ結果、「掃除が想像以上に大変だった」と感じる方もいます。
例えば、コンロ周りに目地の多いタイルを採用したり、オープン棚を増やしすぎたりすると、油汚れやホコリが付きやすく、お手入れの負担が増えることがあります。
デザインだけでなく、毎日のお手入れのしやすさも考慮して素材や設備を選ぶことが、長く快適に使えるキッチンづくりにつながります。
失敗例3:おしゃれなのに…なぜか疲れる。動線計画の失敗が招く毎日のストレスキッチン
見た目は理想どおりでも、料理を始めてから「移動が多くて使いづらい」と感じることがあります。
キッチンでは、冷蔵庫・シンク・コンロの位置関係や、調理スペースの広さ、収納の配置が使いやすさを大きく左右します。
リフォームを計画する際は、ご自身の料理の流れをイメージしながら、動きやすいレイアウトになっているかを確認しましょう。
失敗例4:ゴミ箱の位置を適当に決めてしまった
おしゃれなキッチンが完成し、いざ暮らし始めると直面することが多いのが「ゴミ箱の置き場所」。
ゴミ箱の定位置を設計の初期段階で軽視した結果、動線の邪魔になったり、生活感の原因に。
必要な「数」と「種類」の軽視
燃えるゴミ、プラスチック、瓶、缶…。必要なゴミ箱の「数」と「それぞれのサイズ」を正確に把握しないまま収納を設計すると、「分別したいのに置く場所がない」という状況に陥ります。
見落とされるゴミ箱の「蓋の高さ」
カップボード下にスペースを確保したものの、「ゴミ箱を入れたら、蓋が天板にぶつかって全開にできない…」という失敗は非常に多いケースです。
では、どうすればゴミ箱問題をスマートに解決できるのでしょうか。
キッチンのゴミ箱位置のポイント
• 理想のポジションは「シンク下」: シンクの前に立ったまま、振り返ったり歩いたりせずにゴミが捨てられる位置がベストです。
• 動線をシミュレーションする: 設計段階で、調理台で野菜を切って、その場でゴミを捨てる、という一連の動きを必ずシミュレーションしましょう。
• 最重要ポイントは「蓋の高さ」: 採用するゴミ箱の開閉方式(上に開くタイプ、スライド式など)を決め、蓋が完全に開くための十分な高さを確保しましょう。
まとめ:理想のキッチンリフォームを実現するために
「漠然とした不安」や「具体的なイメージが湧かない」という悩みは、この記事で解消されたでしょうか?
しかしながら、マンションのリフォームには様々な制約があるため、専門の知識を持ったプロに相談することが何よりも重要です。
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◆記事監修
一般財団法人住まいづくりナビセンター 専務理事
河田 崇
河田 崇
元 独立行政法人 住宅金融支援機構 部長
工務店向けの省エネ基準解説書や木造住宅工事仕様書の作成などに従事
マンション管理士 建築基準適合判定資格者 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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