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更新日:2024年11月21日

【家長持ち!】4つの代表的な屋根材を徹底比較!メリット・デメリットと選び方

掲載日:2024年5月31日

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家を長持ちさせるためには、屋根材選びが非常に重要です。
適切な屋根材を選ぶことで、雨漏りや風雪被害を防ぎ、快適な住環境を維持することができます。
しかし屋根材といっても、様々な種類や、それぞれメリットとデメリットがあります。
何を選んだらいいのか迷ってしまうのも当然です。

そこで今回は、代表的な4種類の屋根材

  • 瓦屋根
  • ガルバリウム鋼板屋根
  • スレート屋根
  • アスファルトシングル屋根

について、メリットとデメリットを詳しく比較検討し、後悔しない屋根材選びのポイントをご紹介します。
この記事を読んでくださっている方は、屋根材について全てを業者任せにせず、自身できちんと理解して選択しようとしている方です。

そんなあなたのために、屋根材選びのポイントをわかりやすく解説します。

4つの代表的な屋根材の種類

以下では代表的な屋根の特徴を解説します。

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瓦屋根:伝統と風格を兼ね備えた重厚な屋根

<メリット>
耐久性や耐火性が高く、長寿命でメンテナンスの手間が少な
空気層ができるため断熱性が高く、日本の気候に対応しやすい屋根材として親しまれています。耐久性が高く、瓦自体のメンテナンスが少ないというメリットもあります。

<デメリット>
重量があるため、強固な下地が必要。しかし近年では軽量で施工性の高い樹脂などを素材とする軽量な瓦もあります。

軽量化された瓦があるといえ、他の屋根材と比較すると重量がある点がデメリットでしょう。家の高い部分に設置する屋根が重くなると耐震性に影響を及ぼしやすい点に注意が必要です。
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ガルバリウム鋼板屋根:金属板で作られた耐久性の高いコスパの高い屋根

 ガルバリウム鋼板屋根とは、亜鉛メッキ鋼板(トタン)にアルミニウムを加えた素材でできた屋根のことです。

<メリット>
・軽量で耐久性や耐震性にすぐれている
金属系の屋根材の中では最も耐用年数が長いかつ軽量な屋根材なので、耐震性や雨漏りに強いというメリットがあり、近年人気が高まっています。また、素材の吸水性がなく、表面も滑らかで水はけが良いことから緩い勾配の屋根にも施工可能です。

<デメリット>
・断熱性や遮音効果が低い
金属は素材自体の断熱性能が低いだけでなく、遮音性が低いというデメリットがあります。素材単体で使うと雨音が室内に伝わりやすいため、鋼板の裏には制振材や断熱材を貼るなどの対策が必要になるでしょう。しかし近年では、断熱材一体型の製品も多く販売されて、一般的になっています。
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スレート屋根:軽量でスタイリッシュな現代的な屋根

 スレート屋根とは、セメントを瓦の形に固めた屋根材のことです。カラーベストやコロニアルなどと呼ばれることもあります。

<メリット>
軽量でスタイリッシュな外観、施工費用も安価
価格が安く、他の屋根材と比較すると軽量のため、住宅や建物にかかる負荷が少なく、耐震性に優れている点がメリットです。

<デメリット>
・耐久性が低く、定期的なメンテナンスが必要
スレート屋根の主成分であるセメントは防水性が弱いので、表面を塗装して使用しますが、経年とともにその塗料の膜が劣化しやすいという欠点があります。
塗料の膜が劣化すると、防水性が低くなり、カビの発生や色あせ、雨漏りの原因になりえます。そのため定期的なメンテナンスが必要な屋根材ということを覚えておきましょう。
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アスファルトシングル屋根:自由度の高いデザインと施工性の高い屋根 

アスファルトシングル屋根とは、ガラス基材にアスファルトを浸透させ、表面に石粒を吹き付けて接着した屋根材のことです。

<メリット>

・軽量で施工が簡単

シート状で扱いやすい屋根材なので、複雑な屋根形状にも施工しやすいというメリットがあります。石粒で覆われた屋根材なので、傷つきにくく、防水性・耐候性・耐久性が高いことが特徴です。また軽い屋根材なので耐震性にも優れています。石粒の色ごとに豊富なカラーバリエーションがあるので、どんな家にもマッチしやすいという点も魅力的です。

<デメリット>

・他の屋根材に比べて耐久性は短く、汚れやすい

厚さが薄いシートなので、強風による剥がれや破れが起きる可能性があります。

また割れたり、錆びたりの心配は少ないですが、表面の石粒がザラザラとしており汚れやすく、カビや苔が発生しやすいというデメリットもあります。定期的なメンテナンス・清掃が必要となります。

まとめ

屋根材の選択にあたっては、建物の構造、地域の気候、お手入れの容易さ、デザイン性など、さまざまな要素を総合的に検討する必要があります。屋根材は一度施工すると、そうそう交換するものではありません。それぞれの屋根材の特徴をしっかり理解し、初期費用だけでなく、ランニングコストやメンテナンスなども考慮して選びましょう。

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