リフォームを学ぶ | 屋根
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更新日:2024年12月24日
上からかぶせる屋根材と外壁材の長所・短所 NEW
乾式工法と湿式工法の2種類がある
住宅の外壁のタイプには、乾式工法と湿式工法があります。サイディングなどをビスでとめていく乾式工法は、工事が手軽で工期も早く済みます。一方、湿式工法は左官職人が手で仕上げていく工法で、施工時間はかかりますが、味わいのある仕上がりになります。
定期的にメンテナンスをしよう
外壁が汚れると家の印象が悪くなります。そうならないためには定期的なメンテナンスが必要。外壁のリフォームは、竣工から10~15年ごとを目途に行うのが一般的です。外壁にクラック(ヒビ)や欠損部分を見つけたら、速やかにメンテナンスしましょう。サビやカビなども見逃さないように。
窯業系サイディング、金属系サイディング、ALCパネル、および吹きつけ仕上げの場合は、塗装剤の種類によって塗り替え時期が変わってきます。アクリル樹脂系は6~10年、ポリウレタン樹脂系は8~15年、シリコン樹脂系は12~15年、フッ素樹脂系は15~20年が目安。木質系サイディングは、木部表面の塗装の色が変わったら塗り替えを。塗料は仕上げによって変わり、塗膜を作って木目が見えない造膜系塗料の場合で7~10年、木目が見える半透明の含浸系塗料の場合は4~6年が耐用年数です。
タイルや人造石は汚れがつきにくく、メンテナンスはあまり必要ありません。ただし、目地はホコリなどがたまりやすいため必要に応じて水洗いしましょう。タイルや人造石の浮き、目地の破損、コーキングの劣化を発見した場合は、必要に応じて補修してください。
空気中の水分を吸着するシリカやフッ素を塗った親水性サイディングは、サイディングの上に常に水の膜を張っているので、汚れがつきにくくなっています。紫外線に当たることで有機物を分解する酸化チタンを使った光触媒サイディングも、長期間にわたってきれいな状態を保ち続けます。
重ね張り工法は結露に注意
窯業系サイディングの耐用年数は10~15年、金属系サイディングは20~25年。この時期が来たら張り替えを行わなければなりません。古いサイディングをはがして下地から作り直します。張り替えをすることにより、外観のイメージを一新させることが可能。できれば、同時に耐震補強や断熱化を行うと、より快適で安全な住まいが実現します。
しかし、リフォームでは撤去、新規取りつけの両方の費用がかかるため、高額になりがち。そこで現在、多く行われているのが、今ある外壁の上に新しいサイディングをかぶせる「重ね張り工法」です。外壁が二重になり、断熱性能、防音性能がアップします。工事期間も短くて済み、新規の取りつけと比べて安価で済ませることができます。ちなみに、既存の屋根材の種類や躯体の強度などの条件によっては、屋根材も同様に重ね葺きすることが可能。二重の屋根になるため、断熱性が向上します。
重ね張り工法でいちばん気をつけばならないのが、結露。外壁を二重にした場合、空気の入口と出口を確保しておかないと内部で空気が滞留し、たまった湿気で結露が起きるおそれがあります。これを防ぐには、屋根や壁の下部に空気の入口を、上部に出口を作ること。あたたかい空気は上にのぼる性質があるので、自然に壁の中を空気が流れるようになり、結露が発生しにくくなります。正しい知識を持っているリフォーム事業者に依頼するようにしましょう。
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