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更新日:2024年12月24日

トイレリフォームの種類と失敗しないコツ・メリットを紹介! NEW

マイホームの水回りの中でも大切なのが「トイレ」です。どんな日でも、トイレを使わない日はありませんよね。毎日使うトイレだからこそ、快適な空間にしたいものです。

近年ではタンクレストイレなどスタイリッシュでデザイン性の高いトイレも登場しており、それに合わせてトイレ本体だけではなく内装も併せてリフォームする人も増加し、トイレリフォームの自由度は高まっています。


こだわりを詰め込んだおしゃれなトイレ、一緒に暮らすおじいちゃんやおばあちゃんが使いやすいトイレ、来客を意識したおもてなしの空間を意識したトイレなど、トイレのリフォームは暮らしをもっと快適に、豊かにしてくれるでしょう。


この記事ではトイレをリフォームするメリットや費用相場、トイレリフォームに失敗しないためのポイントなどを詳しく解説していきます。


「トイレを新しくきれいにしたい!」「便器にヒビが入って壊れないか心配」など、トイレのリフォームをご検討中の方はぜひ記事を参考にしてみてください。

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トイレリフォームで暮らしがもっと快適に

家族全員が必ず使用するトイレは汚れなども気になる部分ですが、最新のトイレは「水垢がつきにくい素材」や「フチがなく掃除がしやすい便器」「雑菌の発生を抑えるトイレ用セラミックタイル」などお掃除もしやすくなっています。

また、今注目されているのが除菌機能です。TOTOやLIXIL、Panasonicなどさまざまなメーカーが独自の除菌機能を搭載したトイレを販売しています。

除菌はトイレの使用後やトイレを使用しない間に自動でおこなわれるため特別な操作は必要なし。便器の黒ずみ・汚れを抑える効果、脱臭効果など除菌効果のほかにも嬉しい効果がたくさんあります。

いつでもきれいな「使いたくなるトイレ」にするために、トイレのリフォームがおすすめです。

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トイレリフォームのタイプは4種類ある

トイレのリフォームのタイプは大きく4種類に分けることができます。

「自宅のトイレをどんなふうにしたいのか」「故障や、不便に感じている部分はどこか」など自分や家族の求めるトイレについて考えながら、マイホームにぴったりのトイレリフォームをおこないましょう。

便座のリフォーム

シンプルながら心地よさが格段にアップするのが、便座を交換するリフォームです。

トイレは座って使用するため、座り心地は重要なポイント。普通の便座に座った時はひんやりと冷たさを感じますが、暖房タイプにすれば便座はいつでも暖かい状態に保たれます。

そのほかにも、使うたびに自動で除菌してくれる機能などが搭載されているものもあります。

下記は主な便座の種類です。自分や家族の希望に合わせてぴったりのものを選びましょう。

普通タイプ

オーソドックスな便座で、電力を消費しないため経済的。価格や維持費が安いが冬場は座ったときに冷たさを感じる。

暖房タイプ

暖房機能付きの便座で、冬場でも暖かく快適にトイレを利用できる。電源が必要で電気代がかかるが温度調節やタイマー機能など省エネにも気を配られたものもある。

温水洗浄タイプ

おしり洗浄機能・ビデ機能などが付いた便座で、製品によっては暖房機能、脱臭機能、自動洗浄機能などたくさんの機能が搭載されたものも。

便器のリフォーム

どんなものでも使い続けることによって必ず経年劣化が起こります。

トイレの便器の多くは陶器製でとても頑丈ですが、配管や内部のパッキン、そのほかの部品は10年ほどで劣化してくると言われています。

「そろそろ寿命かも?」と思ったら、便器が壊れてトラブルになってしまわないうちの交換がおすすめです。そのほうがトイレ修理代に費用をかけずに済み、リフォーム代に回すことができてより経済的です。

節水効果のある便器、掃除しやすい形状の便器、狭いトイレが広くスッキリして見えるタンクレス便器、手洗いと収納が一体になった便器など、便器の種類も豊富です。

タンクレス便器

タンクがないため小さく、空間が広く使えてデザイン性も高い。一般的なタンクレス便器はある程度の水圧が必要となるため、水圧に不安がある場合は事前のチェックを。

タンク付き便器

水圧を気にせず設置できる、便器とタンクが一体になったタイプ。手洗い付きのものと、手洗いなしのものがある。タンク下にほこり・汚れが溜まりやすい。

タンク付き便器(ローシルエット)

タンク付き便器のローシルエットタイプで、デッドスペースが少なく、デザインもスッキリ。

手洗い・収納一体型便器

手洗いや収納と一体型のタイプで、掃除がしやすくデザイン性も高い。収納スペースもたっぷりでスッキリとコーディネートされた空間にできる。

トイレ本体と内装を含めたリフォーム

便座・トイレ本体とさらに床や壁などの内装まで一新するリフォームでは、トイレを便利に快適にできるだけではなく、美しくおしゃれな空間にすることができます。

壁紙や床材を変えるだけでもトイレの雰囲気はガラリと変わります。家のテイストと調和する空間、カフェのようなおしゃれな空間など、思いのままのリフォームができるでしょう。

また、内装をリフォームするときには清掃性も忘れずに考える必要があります。汚れにくく掃除しやすい壁紙や床材であれば、毎日のお掃除もラクラクです。

外に出ているとごちゃごちゃ散らかった印象に見えるトイレットペーパーやトイレブラシなどをしまえるように収納スペースを作るのもおすすめ。スッキリしてほこりの溜まりにくい空間にできますよ。

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機能性を高めるバリアフリーリフォーム

小さなお子さんやお年寄りと一緒に生活しているファミリーはトイレの機能性を高めるバリアフリーリフォームもおすすめです。

転倒防止のために手すりを設置したり、トイレの入り口と廊下の段差を無くしたりすることもできます。

また、ご家族が車椅子を使っている場合はドアを開き戸から引き戸に交換して車椅子が入れるようにすることも可能です。

 
  • 一般的なバリアフリー対応のトイレ…幅120cm以上×奥行き160cm以上
  •  
  • トイレに介助スペースを設ける場合…幅160~180cm程度×奥行き160~180cmほど
  • なお、介助スペースを設ける場合は上記のようにバリアフリー対応トイレ以上の広さを確保する必要があります。広いトイレを確保できるだけの余裕があるかどうか、事前に確認しておくようにしましょう。

    高齢者の方とお住まいの場合、寒いトイレはヒートショック(気温差で脳卒中や心筋梗塞の症状を引き起こすこと)の危険もあるため、内窓をつけるなどの工夫をすると安心です。

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    トイレをリフォームするメリット

    技術の進歩によってあらゆるものが便利になってきている現代では、トイレもとても便利になっています。

    次々に高性能な新しいトイレが誕生しているため、トイレのリフォームにはいくつものメリットがあります。

    大きな節水効果

    水道代の節約というと「キッチンやシャワーで水を出しっぱなしにしない」ことを心がけている方も多いと思いますが、実は、トイレも家庭で使われる水の割合の多くを占めているということはご存知でしたでしょうか?

    下記は、東京都水道局が調べた「家庭での水の使われ方」です。

    2006年と2015年の調査結果を比較してみると、トイレに使用する水の量が少なくなっていることがわかります。

    2006年の調査結果 2015年の調査結果
     
  • トイレ…28%
  •  
  • お風呂…24%
  •  
  • 炊事…23%
  •  
  • 洗濯…16%
  •  
  • その他…9%
  •  
  • お風呂…40%
  •  
  • トイレ…21%
  •  
  • 炊事…18%
  •  
  • 洗濯…15%
  •  
  • その他…6%
  • 2001年までのトイレの多くは「大」を洗浄する際に13リットルもの水を使用しますが、今のトイレはその半分以下の5リットルほどの水で済みます。

    もしも今使っているのが古いトイレであれば、最新のトイレに変えることで、大きな節水効果を実感できるでしょう。

    電気代の節約

    暖房機能や温水洗浄機能、自動洗浄機能などさまざまな機能が付いているトイレはその分、電気代は高くなります。

    しかし、最新のトイレは省エネ機能や節電効果の高いものが多く、年間の電気代を節約しながら、高い快適性を実現することができます。

    お掃除が楽になる

    これまでのトイレは汚物が付きやすく落ちにくかったり、黒ずみや水垢が発生しやすかったりと、どうしてもお掃除やお手入れに手間がかかってしまっていました。

    最新のトイレは特殊な加工を施した素材を使っているため水を流すだけでつるんと汚れが落ち、黒ずみや水垢もつきにくくなっています。

    また、トイレでお手入れが大変なのが「便器のフチ」です。現在はフチのない便器のトイレもあり、汚れが気になったときにお手入れシートでさっと拭くだけで手軽にお掃除ができます。

    自動洗浄機能・自動脱臭機能のあるトイレにすれば、お掃除の手間をさらに省くこともできます。いつでもきれいで臭わない、そんな快適なトイレ空間を実現できるのがトイレのリフォームです。

    近年、トイレリフォームのトレンドと言われているのが、すっきりとした見た目のタンクレストイレ。

    また、便器の交換だけではなく、手洗いもこれまでのような「一体型」から「分離型(タンクレストイレ+収納と一体となった手洗い)」に変えるというケースも増えています。

    トイレがおしゃれになるだけではなく、清掃もしやすくなるなどたくさんのメリットがあるリフォームです。

    トイレリフォームの失敗例

    トイレをリフォームするときは失敗にも気をつけたいもの。ここからはトイレリフォームの失敗例をいくつかご紹介します。

    トイレリフォームを成功させるためにもぜひ参考にしてみてください。

    トイレには不向きな床材だった

    無垢材など木の素材は水に弱く、トイレ用洗剤やアンモニアで腐食し、1年以内に黒ずんでしまう可能性がある。見た目だけではなく使い勝手も考えて選ぶように。

    便器のサイズが大きすぎた

    大きすぎる便器にすると、トイレの空間が狭くなり使い勝手が悪くなってしまうことも。事前に見比べることが大切。

    内開きのドアにしてしまった

    ドアと便器のスペースが狭くなりトイレに入りにくくなったり、万が一トイレで誰かが倒れてしまったりしたときに救出が困難になる。外開きドアや引き戸がおすすめ。

    コンセントの位置がよくなかった

    暖房機能や温水洗浄機能付き便座はコンセントが必要だが、コンセントの位置によってはコードが届かなかったり、見栄えが悪くなったりする。コードが見えないように便器の裏にコンセントを設置するとほこりの掃除や修理などに手間がかかる点も注意しておきたいポイント。

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    トイレリフォームで失敗しないためのポイント

    「トイレをリフォームしてよかった!」そんなリフォームができるよう、ここからは失敗しないためのポイントをご紹介していきます。

    床や壁の素材のチェック

    家族全員が毎日使用するトイレは、きれいな状態を保つためにも清掃性を考えることが大切。

    床や壁の素材をチェックして、飛び散った汚れを掃除しやすい素材や、臭いのつきにくい素材を選ぶのがおすすめです。

    将来のことも考えたリフォームを

    トイレは一度リフォームしたらそこから10年、20年と長く使うことになります。

    今は二人暮らしでもこれから子どもを持つ予定のあるカップルや両親と同居の予定がある場合は、手すりや滑りにくい床材など将来のことを考えたリフォームにすると、長く快適に使い続けることができるでしょう。

    予算とのバランス

    今のトイレにはたくさんの機能があります。リフォームの打ち合わせをしていると、あれもこれもとついつい理想が高くなってしまい、当初考えていた予算をオーバーしてしまうことも。

    そんなときは本当に必要な機能かどうか、家族と話し合い、予算とのバランスを考えながらゆっくり検討しましょう。

    具体的なイメージを伝える

    トイレのリフォームに限らず、リフォーム全般で「リフォーム会社にしっかりとイメージを伝えていたつもりなのに、実際に仕上がってみたら考えていたものと違った…」というのもよくある失敗の一つです。

    後悔の残るリフォームにならないよう、要望ははっきりと伝え、疑問点があれば必ず尋ねるようにしましょう。また、用意した写真などを見せればイメージが具体的に伝わりやすくなります。

    まとめ

    毎日必ず使うトイレだからこそ、快適にリラックスできる空間にしたいものですよね。トイレのリフォームは、家族全員が使うトイレをよりきれいに、快適にすることができます。

    トイレがきれいになってお掃除も簡単になれば毎日の家事の負担も軽くなり、節水・節電効果もあるため家計にも貢献します。

    また、トイレは小さな空間なのでカラフルな壁紙にしたり、照明を工夫したりと、ちょっとした冒険ができるのも魅力。お家のリフォームをしたいとお考えなら、楽しみながらリフォームできるトイレリフォームからはじめてみてはいかがでしょうか。

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