トイレ

更新日:2025年07月04日

【トイレ床材リフォーム】選び方からお手入れまで徹底解説

掲載日:2025年7月4日

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トイレの床は、水濡れや尿ハネなどによる汚れで、家の中でも特に過酷な環境にあります。
そのため、見た目だけでなく、「耐久性」「清掃性」「機能性」を兼ね備えた床材選びが非常に重要です。

「どの床材を選べばいいの?」「お手入れが大変そう…」「うちのトイレに合うのは?」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

この記事では、トイレの床材選びで後悔しないために、以下のポイントを解説します。
  • トイレの床材選びで絶対に外せない3つの重要基準
  • 人気の床材(クッションフロア、フローリング、タイル)のメリット・デメリット
  • 床材の種類別!正しいお手入れ方法と注意点
  • 実際の床材リフォーム事例紹介

  • この記事を読めば、あなたのトイレにぴったりの床材を見つけ、快適で清潔な空間を実現するためのヒントがきっと見つかります。ぜひ最後まで読んで、後悔のない床材選びの参考にしてください。

    1. トイレの床材選びで絶対に外せない3つの重要基準

    トイレの床材を選ぶ際、デザインだけで決めてしまうのはNGです。長く快適に使い続けるためには、以下の3つの重要基準をしっかり考慮しましょう。

    1-1. 優れた「耐水性・防汚性」で汚れとニオイをブロック

    トイレは常に水や尿が飛び散る可能性のある場所です。一般的な床材では、すぐにシミになったり、腐食したりする恐れがあります。

  • 耐水性: 水分が染み込みにくく、腐食やカビの発生を防ぐ素材を選びましょう。
  • 防汚性: 汚れが染み込みにくい加工が施されているか、サッと拭き取れる素材かを確認しましょう。特に尿ハネによるアンモニアは、床材の変色やニオイの原因となるため、アンモニアに強い素材を選ぶと安心です。

  • これらの性能が高い床材は、日々の掃除の手間を大幅に軽減し、トイレを清潔に保つことにつながります。

    1-2. 日々のお手入れがラクになる「清掃性」

    トイレは毎日使う場所だからこそ、掃除のしやすさは非常に重要です。

  • 表面の加工: 汚れがつきにくい防汚コーティングや、菌の繁殖を抑える抗菌加工が施されているかを確認しましょう。
  • 目地の少なさ: 目地(継ぎ目)が多いと、そこに汚れやカビが溜まりやすくなります。なるべく目地の少ない大判の床材を選ぶことで、清掃性が向上します。

  • こまめな掃除を前提に、少しでも負担を減らせる素材を選ぶことが、快適なトイレ空間を維持する秘訣です。

    1-3. 安全・快適な空間を保つ「機能性」と「施工の考慮」

    見落としがちなのが、床材の機能性と施工時の注意点です。

  • 安全性: 水に濡れても滑りにくい加工が施されているか確認しましょう。特に小さなお子様やお年寄りがいるご家庭では重要なポイントです。
  • 消臭・抗菌機能: 最近では、消臭効果や抗菌効果を持つ床材も増えています。トイレ特有のニオイが気になる場合は、これらの機能を持つ床材を検討するのも良いでしょう。
  • 床材の厚みと施工方法: 既存の床材の上に重ね張りする場合、新しい床材に厚みが出ることがあります。その結果、トイレのドアの開閉に支障が出たり、段差ができたりする可能性も。リフォーム業者とよく相談し、適切な床材の厚みと施工方法を選ぶことが大切です。
  • 2.人気のトイレ床材の種類と特徴

    トイレに使える床材には様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。ここからは、一般的に多く選ばれている3つの床材について、メリット・デメリットを詳しく解説します。また、空間全体の印象を決める**「デザイン性」**についても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

    2-1. コストと手軽さで選ぶなら「クッションフロア」

    特徴
    表面がビニール素材でできており、クッション性があるシート状の床材です。水に強く、お手入れが簡単なことから、トイレの床材として非常に人気があります。

    メリット
  • リーズナブルな価格: 他の素材と比較して費用を抑えられます。
  • 優れた耐水性・清掃性: 水を弾くため、汚れが染み込みにくく、サッと拭き取るだけで清潔に保てます。
  • 豊富なデザイン: 木目調、石目調、テラコッタ調、タイル調など、デザインのバリエーションが非常に豊富です。本物の素材に近いデザインも多く、リビングや他の部屋の雰囲気に合わせて選べます。
  • 施工が比較的簡単: 既存の床材の上に重ねて張ることも可能で、工期も短く済みます。
  • 機能性の高さ: 最近では、抗菌、消臭・分解、防カビ、防汚、滑りにくい加工など、水回り向けの高機能な製品が多数あります。
  • クッション性: 足への負担が少ないため、立ち座りの多いトイレで快適に過ごせます。

  • デメリット
  • 耐久性: タイルやフローリングに比べて、経年劣化が比較的早い傾向にあります。表面に傷がつきやすいこともあります。
  • 高級感: 本物の素材と比較すると、質感が劣ると感じる人もいます。

  • こんな人におすすめ
  • 費用を抑えてリフォームしたい方
  • 手軽に雰囲気を変えたい方
  • 清掃性を重視したい方
  • デザインの選択肢を多く持ちたい方
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    2-2. 温もりと高級感を求めるなら「フローリング」

     
    特徴
    リビングや寝室などで使われることが多いフローリングですが、近年はトイレでも採用されるケースが増えています。しかし、一般的なフローリングは水やアンモニアに弱く、トイレには不向きな点も。

    メリット
  • 温かみのある雰囲気: 木の質感で、温かく落ち着いた空間を演出できます。
  • 高級感: 他の部屋との統一感を出しやすく、上質な空間に仕上がります。

  • デメリット
  • 耐水性の低さ(一般的なフローリング): 水濡れや尿ハネ、アンモニアが染み込むと、変色やカビ、表面の剥がれ、さらには下地の腐食につながりやすいです。特に溝に汚れが溜まりやすいのが難点です。
  • こまめな掃除とメンテナンスが必要: 汚れを放置すると、シミやニオイの原因となるため、特に丁寧な手入れが求められます。

  • トイレに適したフローリングを選ぶには
    一般的なフローリングではなく、トイレ専用の「複合フローリング材」を選びましょう。
  • 耐水性・防汚性: 表面に特殊な加工が施されており、水やアンモニア、洗剤に強いタイプを選びます。
  • 目地の少ない大判タイプ: 汚れが溜まりやすい溝を減らすために、幅の広い大判サイズの製品がおすすめです。

  • こんな人におすすめ
  • リビングや他の部屋との統一感を重視したい方
  • 木の温もりを感じる空間にしたい方
  • こまめな掃除やメンテナンスを惜しまない方

  • 張替え目安
    トイレのフローリングの張替え目安は、一般的に10~15年程度と言われています。変色や傷みがないか定期的にチェックし、適切な時期にリフォームを検討しましょう。
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    2-3. 高機能・高耐久で清潔感を保つなら「タイル」

    特徴
    主に陶磁器製のセラミックタイルが人気です。耐久性、清掃性に優れ、高級感のある空間を演出できます。

    メリット
  • 抜群の清掃性・耐水性: 表面が硬く、水や汚れが染み込みにくいため、サッと拭き取るだけで清潔さを保てます。ニオイや雑菌も染み込みにくいのが特徴です。
  • 高い耐久性: 非常に丈夫で傷つきにくく、長期間美しい状態を保てます。
  • 豊富なデザイン: 色や柄、質感のバリエーションが豊富で、モダン、ナチュラル、アンティークなど、様々なテイストの空間に合わせられます。
  • 高機能性: 光触媒技術によって消臭・抗菌・防汚効果を持つ製品や、滑りにくい加工が施された製品も多く、より快適なトイレ空間を実現できます。
  • 壁にも使用可能: 床だけでなく壁にも使用できるため、空間全体に統一感を持たせ、汚れやニオイからガードすることも可能です。

  • デメリット
  • コスト: クッションフロアやフローリングと比較すると、リフォーム費用が高くなる傾向があります。
  • 施工期間: 施工に時間と手間がかかる場合があります。
  • 冷たさ: 冬場はヒヤッと感じることがあります。床暖房を導入することで解決できますが、その分コストは上がります。
  • 目地の汚れ: タイルの目地に汚れが溜まりやすいことがあります(ただし、最近は目地が少ない大判タイルも増えています)。

  • こんな人におすすめ
  • 長期的に見て耐久性や機能性を重視したい方
  • 清潔感を第一に考えたい方
  • 高級感のあるデザインを追求したい方
  • 予算に余裕がある方
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    3. 床材別!正しいお手入れ方法と注意点

     トイレの床材を長持ちさせ、清潔に保つためには、素材に合わせた適切なお手入れが不可欠です。

    3-1. クッションフロアのお手入れ

    普段のお手入れ
     1. ホコリの除去: 掃除機やフロアワイパーで、ホコリや髪の毛を取り除きます。
     2. 拭き掃除: 水で固く絞った雑巾で、全体を拭き掃除します。

    頑固な汚れ・シミ対策
     ・   中性洗剤: 落ちにくい汚れには、中性洗剤を薄めて使用し、優しく拭き取ります。
     ・   メラミンスポンジ:強力な汚れには、メラミンスポンジが有効です。
                  ただし、強くこすりすぎると表面を傷つける可能性があるので、力加減には注意が必要です。

    3-2. フローリングのお手入れ

    普段のお手入れ/頑固な汚れ・シミ対策
     1. ホコリの除去: 掃除機やフロアワイパーで、床全体のホコリや髪の毛を取り除きます。
     2. 拭き掃除: 中性洗剤を薄めた水で固く絞った雑巾で、優しく拭き掃除をします。
     3. 乾拭き: 水分が残るとシミや変色の原因となるため、仕上げの工程として乾拭きもしておきましょう。

    3-3. タイルのお手入れ

    普段のお手入れ
     1. 水拭き:固く絞った雑巾で水拭きするだけで、ほとんどの汚れは落ちます。
     
    頑固な汚れ・目地の対策
     ・   中性洗剤: 落ちにくい汚れには、中性洗剤を薄めて使用し、雑巾で拭き取ります。
     ・   目地の汚れ:タイルの目地にこびりついた汚れには、
         塩素系漂白剤を直接吹きかけ、数分置いてからブラシで軽くこすると効果的です。
                   ※注意: 塩素系漂白剤を使用する際は、必ずゴム手袋を着用し、換気を十分に行いましょう。
                   また、酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生する危険があるため、絶対に混ぜないでください。

    4.トイレの床材リフォーム事例

    リフォーム事例を見ることで具体的なイメージが湧きやすくなります。様々なトイレのリフォーム事例を写真付きでご紹介します。
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    リフォーム参考事例1【クッションフロア】

    リフォシー株式会社のリフォーム事例詳細はこちら

    “床は、クッションフロア張り替え、壁・天井クロス張り替えを行いました。
    床は、タイルのような模様のお掃除が簡単なクッションフロアに。
    壁も遊び心があるモノをお選びになりました。明るい気持ちになる素敵なトイレです!“
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    リフォーム参考事例2【フローリング】


    “新しい木材に交換して床下に断熱材も敷込み、節水トイレに入替しました。
    床材も以前と同じような木目の耐水性のある素材で床をしあげ明るいトイレになりました。“
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    リフォーム参考事例3【タイル】

    株式会社ヴィヴィッドウォールデザインのリフォーム事例詳細はこちら

    “壁と床にはタイルを採用しています。”
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    リフォーム参考事例4【クッションフロア】

    株式会社ロビン 岐阜正木店のリフォーム事例詳細はこちら

    “床は清掃性が上がるクッションフロアをご提案。木目からネイビーになり汚れも目立たなく落ち着いた雰囲気に仕上がっています。”
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    リフォーム参考事例5【タイル】


    “シンプルモダンなトイレのリフォーム 大理石調の硬質塩ビタイルを床・壁・天井に貼りました。 床と後ろの壁はブラックで引き締めました。”

    まとめ

    この記事では、トイレの床材選びからお手入れ方法まで詳しく解説しました。
    トイレの床材は、デザインだけでなく、「耐水性・防汚性」「清掃性」「機能性」を総合的に考えて選ぶことが大切です。

  • クッションフロア: コストと手軽さ、デザインの豊富さが魅力
  • フローリング: 温かみと高級感を重視するなら、トイレ専用品が必須
  • タイル: 高機能・高耐久で、清潔感を第一に考える方に最適

  • ご自身のライフスタイルや予算、理想とするトイレ空間に合わせて、最適な床材を選びましょう。
    専門知識を持つプロに相談することで、より失敗のない計画が立てられます。
    快適で美しいトイレ空間で、日々の暮らしをより豊かにしましょう。
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