リフォームを学ぶ | 風呂・浴槽
風呂・浴槽
更新日:2024年12月24日
浴室の設備を定期的に点検しよう NEW
日々のお手入れで快適な入浴を
浴室の汚れの多くは、水垢、湯垢、人の垢、カビ、石けんカスなどです。
水道水に含まれるカルシウムの成分が堆積したのが水垢や湯垢。浴室用の中性洗剤で洗うと落とせます。
石けんカスは、石けんが水に含まれるカルシウムと反応して、脂肪酸カルシウムなどに変化したもの。放っておくと、カビや雑菌の温床になるので、シャワーのあとに石けんの泡を洗い流し、定期的に浴室用中性洗剤で洗いましょう。
カビは人間の垢などを栄養分として繁殖します。浴室用中性洗剤で軽く洗い、水で洗い流します。しつこいカビには、市販のカビ取り剤を吹きかけて、30分後にたっぷりの水で洗浄。いずれも洗ったあとは、からぶきをします。
シャワーヘッドは、浴室用中性洗剤で湿らせたキッチンペーパーを張りつけ、20~30分放置。キッチンペーパーで汚れをふき取ったあと、よく水で流してからからぶきします。鏡についてしまった水垢もスポンジを使って早めに浴室用中性洗剤で洗浄しましょう。石けんカスが油膜になってしまった場合(白い汚れ)は、鏡専用の洗剤で落とします。
このとき、鏡に傷をつけないように研磨剤が入っていない洗剤を選んでください。排水口はヘアキャッチャーという網状の部品を取りはずして、中にたまった髪の毛やゴミを取り出します。週に一度は、ヘアキャッチャーばかりでなく、下にある封水筒も取りはずし、浴室用中性洗剤できれいに洗い流しましょう。細かい部分は歯ブラシを使用すると便利です。
定期点検が義務づけられている製品もある
設備機器や住宅部品は知らず知らずの間に劣化していき、不具合が出たままで使用していると、重大な事故につながる恐れがあります。定期的に点検を行い、不具合や異常が見つかったときには、製品メーカーや専門業者に相談しましょう。また、「長期使用製品安全点検制度」という法律に基づく点検制度があり、重大事故が起こる危険がある製品は、点検期間が来たら法定点検を行わなければなりません。
浴室の設備機器では経年劣化による重大事故が多い製品として、次の4つが、長期使用製品安全点検制度の対象となっています。
●浴室用電気乾燥機
●屋内式ガス風呂釜(都市ガス/プロパンガス)
●石油風呂釜
●石油給湯機
浴室用電気乾燥機は、発火して周囲を焦がすばかりでなく、最悪の場合は火災になってしまうので、注意が必要。風呂釜はお湯が急に高温になって、やけどをする恐れがあります。所有者登録をしておくと、設計標準使用期間が来たら事前に通知が来るので、必ず点検を受けましょう。
なお、これらは有料の点検となりますが、製品を安全に長く使用するために大切な内容なので、定められた点検機関にぜひ点検を受けておきましょう。
浴室まわりを自分で点検をしてみよう
自分でもできる浴室設備の点検方法をご紹介します。下記のような不具合や異常を発見したときには、早めに施工店、販売店、メーカーに相談しましょう。
浴槽
・ヒビ割れがある(浴槽から水がもれ、家屋に被害が出る。ヒビ割れによるケガをする)。
手すり
・ガタツキがある(手を掛けたときに取れて転倒する)。
ドア
・パネルや枠が割れている(脱衣室に水がもれ、割れた面でケガをする)
・ハンドルや錠の動きが悪い、ドアの蝶番にガタツキがある(ドアの開閉時にケガをする。ドアが開かずに浴室に閉じ込められる)
床・壁・窓
パッキンやシール材が切れている(水もれをし、家屋に被害が出る)
換気扇
・ファンの回転が不規則だったり、異常な音や振動がしたりする(発火の危険性があるので、すぐに使用禁止する)。
水栓金具
・湯温の調整ができない。高温のお湯が出る(熱湯によりやけどをする危険がある。使用を中止し、メーカー・販売店に相談する)。
・シャワーヘッドのメッキがはがれている(気づかずに使用して、指をケガする)。
暖房乾燥機
・使用中に異常な音や振動がしたり、焦げくさい臭いがしたりする(発火して周囲を焼損する危険がある。使用を中止し、メーカーや販売店に相談する)。
鏡、照明カバー、小物棚
・がたつきやヒビ割れがある(鏡が割れてケガをする。使用を中止し、メーカーや販売店に相談をする)。
ガス・石油給湯機
・給湯部・排気部に詰まりやススの付着がある(火災・一酸化炭素中毒の恐れがある)。
・機器本体および排気筒に変色・サビ・穴あき・変形がある(漏電・一酸化炭素中毒の恐れがある)。
・機器まわりからの水もれ(漏水・漏電の恐れがある)。
・機器まわり・給気口まわりに障害物がある(火災の恐れがある)。
・ガス・灯油の臭いがする。運転音が異常(火災の恐れがある)。
※いずれも、使用を中止し、ガス・石油・水の供給をやめ、メーカー・販売店に相談をする。
電気給湯機(ヒートポンプ式給湯機)
・機器本体に変色・サビ・穴あき・変形がある(漏水・漏電の恐れがある。メーカー・販売店に相談する)
・機器まわりからの水漏れ(漏水・漏電の恐れがある。使用を中止し、電気・水の供給をやめ、メーカー・販売店に相談する)
出典/一般社団法人 リビングアメニティ協会
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