
キッチン
更新日:2025年04月16日
アイランドキッチンとは?概要やメリット、事例写真、利用時のポイントを紹介! NEW
掲載日:2022年12月5日

開放的かつオシャレな空間を作りやすいアイランドタイプのキッチンをご存知でしょうか。
独特のデザインでありながら利便性が高く、コミュニケーションがとりやすいとされるアイランドキッチンは、便利なキッチンやオシャレなキッチンを求める多くの人に支持されています。
一方で、アイランドキッチンにはいくつかのデメリットや注意点もあるため、導入前にはしっかり確認しておくことが必要になるでしょう。
この記事では、アイランドキッチンがどのようなものなのか、どのような人におすすめなのか、メリット・デメリットや快適に使うためのポイントを解説していきます。
アイランドキッチンについて知りたい方や、今後アイランドキッチンの設置を検討している方はぜひご参考ください。

アイランドキッチンとは?
アイランドキッチンは、シンクや調理スペースが壁から離れており、島のように独立しているキッチンのことです。
オープンキッチンや対面キッチンに分類され、キッチンの作業台に立つと対面のリビングやダイニングと向かい合う形になります。壁などで仕切られていないためリビングやダイニング全体を広く見せることができ、開放的な空間を作ることができます。
左右両方の通路が空いているため、他のタイプのキッチンと比べて出入りがしやすいことがポイントで、主に作業のしやすさとコミュニケーションのとりやすさが魅力とされるキッチンです。
アイランドキッチンのメリット
アイランドキッチンのメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、アイランドキッチンの代表的なメリットを5つ挙げ、それぞれについて解説していきます。
1.開放的な空間を作りやすい
アイランドキッチンは、キッチンに仕切りや壁を設置しないことで、視覚が途切れず奥行きのある演出をすることができ、解放的な空間を作りやすいメリットがあります。
他のタイプのキッチンの場合、壁や仕切りに視界を遮られて、作業スペース周辺の空間に圧迫感や閉塞感が出てしまう場合があります。しかし、アイランドキッチンはキッチンの作業台そのものが独立しているため、ひとりで作業をしていてもモノや壁に視界を遮られる状態になりにくく、室内全体を広く見渡しやすいです。
他のタイプのキッチンの場合、壁や仕切りに視界を遮られて、作業スペース周辺の空間に圧迫感や閉塞感が出てしまう場合があります。しかし、アイランドキッチンはキッチンの作業台そのものが独立しているため、ひとりで作業をしていてもモノや壁に視界を遮られる状態になりにくく、室内全体を広く見渡しやすいです。
また、このレイアウトにより、キッチンを含めた室内全体の空間を広く見せることができるインテリアデザインとしてのメリットもあるでしょう。

2.複数人での調理や作業がしやすい
アイランドキッチンは、作業台が壁から分離しておりキッチンの周囲に複数人が立つことができるため、ご家族や友人と一緒に作業がしやすいメリットがあります。
他のタイプのキッチンの場合、左右どちらかの通路が行き止まりになっていることが多いため、動線を1本しか確保できないケースがほとんどです。これにより、主にすれ違う際に窮屈になることがあり、複数人での作業がしづらい場面が見受けられます。
他のタイプのキッチンの場合、左右どちらかの通路が行き止まりになっていることが多いため、動線を1本しか確保できないケースがほとんどです。これにより、主にすれ違う際に窮屈になることがあり、複数人での作業がしづらい場面が見受けられます。
一方、アイランドキッチンの場合は、左右のスペースを通路として利用できるため、動線を複数確保しやすいです。もちろん、調理だけではなく複数人での配膳や片付けもスムーズに行うことができます。たとえば、住宅内でパーティをする際や複数人で調理作業を行う際に、アイランドキッチンのメリットを特に活かしやすいといえるでしょう。
3.コミュニケーションがとりやすい
アイランドキッチンは他のキッチンよりも壁から距離が離れており、部屋全体を見渡す形で作業ができるため、室内にいる他の人ともコミュニケーションがとりやすいメリットがあります。基本的に壁に面しており、リビングなどとスペースが分かれていることが多い他のキッチンの場合、ひとりで黙々と調理や洗い物を行う場面が多くなります。
アイランドキッチンの場合、その構造上リビングにいる家族や友人とコミュニケーションをとりながら作業を行えるのが魅力です。
キッチンにいながら、小さな子どもがリビングで遊んでいる様子や危ないことをしていないかを確認することができるので、子育て世代の方にもおすすめです。

4.全体がすっきりと整理されたキッチンにしやすい
アイランドキッチンは部屋全体から見えるキッチンになるので、部屋全体をスタイリッシュに整理された空間として見せることができます。
きれいに整理されたキッチンは、室内全体の印象をすっきりさせることができるので、アイランドキッチン自体をおしゃれなインテリアの一部として活用することができます。また、アイランドキッチンのデザイン自体がすっきりとしたものとなっているため、そのまま使うだけでも整理された印象を出しやすいです。
きれいに整理されたキッチンは、室内全体の印象をすっきりさせることができるので、アイランドキッチン自体をおしゃれなインテリアの一部として活用することができます。また、アイランドキッチンのデザイン自体がすっきりとしたものとなっているため、そのまま使うだけでも整理された印象を出しやすいです。
収納や整理整頓を工夫することで、さらにすっきりとしたおしゃれな空間を作ることができるでしょう。
5.レイアウトの自由度が高く、個性を出しやすい
アイランドキッチンは作業台の側面を壁にくっつけて設置しないため、その分レイアウトの自由度が高く、自分の個性を出しやすいメリットがあります。
アイランドキッチンを設置するための十分なスペースがあれば、他のキッチンよりも向きやレイアウトを好みや希望に応じて自由に調整して設置することができます。
また、アイランドキッチンは他の家具とも組み合わせやすく、ダイニングテーブルをキッチンとくっつけてスペースを広く取る、アイランド部分に収納用の棚を取り付ける……などを自由に行うことが可能です。
アイランドキッチンを設置するための十分なスペースがあれば、他のキッチンよりも向きやレイアウトを好みや希望に応じて自由に調整して設置することができます。
また、アイランドキッチンは他の家具とも組み合わせやすく、ダイニングテーブルをキッチンとくっつけてスペースを広く取る、アイランド部分に収納用の棚を取り付ける……などを自由に行うことが可能です。
アイランドキッチンのデメリット
アイランドキッチンには複数人での作業がしやすいなどのメリットが多く見られる一方、いくつかのデメリットや注意点があります。
次に、アイランドキッチンを取り入れる前に知っておきたい、アイランドキッチンのデメリットについて5つ解説していきます。
1.広いスペースが必要になる
アイランドキッチンの設置のためには、他のキッチンと比較して広いスペースが必要になります。スペースに余裕がない住宅の場合、そもそもアイランドキッチンを導入できないということも少なくありません。
場合によっては、設計の段階までさかのぼり、アイランドキッチンを設置するためのスペースをあらかじめ作っておく必要があるというケースもあるため、注意しましょう。
また、アイランドキッチンを導入する際は、キッチンそのもののスペースだけではなく、快適な通路幅や動線の確保も必要になります。スペースを多くとりがちな冷蔵庫をどのように設置するのか、背面収納や食材庫(パントリー)を導入するスペースは確保できているかなどの確認が甘いと、その分窮屈なキッチンになってしまいやすいので、注意しましょう。
場合によっては、設計の段階までさかのぼり、アイランドキッチンを設置するためのスペースをあらかじめ作っておく必要があるというケースもあるため、注意しましょう。
また、アイランドキッチンを導入する際は、キッチンそのもののスペースだけではなく、快適な通路幅や動線の確保も必要になります。スペースを多くとりがちな冷蔵庫をどのように設置するのか、背面収納や食材庫(パントリー)を導入するスペースは確保できているかなどの確認が甘いと、その分窮屈なキッチンになってしまいやすいので、注意しましょう。
2.室内に匂いが拡散しやすい
アイランドキッチンは仕切りがなく解放的な空間にできる反面、調理をする際に室内に匂いや煙が拡散しやすい特徴があります。
特にIHクッキングヒーターを導入している場合、上昇気流が弱いことにより換気扇まで匂いや煙が届かない場合があり、室内に充満してしまうこともあるので、注意しましょう。
特にIHクッキングヒーターを導入している場合、上昇気流が弱いことにより換気扇まで匂いや煙が届かない場合があり、室内に充満してしまうこともあるので、注意しましょう。
対策としては、高性能な換気扇を設置することや、リビング全体に排気の設備を導入することが挙げられます。しかし、それらの設置費用が追加でかかってしまいます。
3.周りに汚れが飛び散りやすい
アイランドキッチンは周囲に仕切りがないため、料理の際の汚れが飛び散りやすい特徴があります。
アイランドキッチンの作業スペース部分には、他のキッチンに見られるような仕切りやセパレートなどの「遮るモノ」がありません。そのため、油や調味料などがはねた際に周囲に汚れが飛び散りやすいデメリットがあります。
また、調理中の油汚れを含んだ煙(油煙)が室内に充満することで、キッチンから離れた場所にまで油汚れが広がってしまうこともあります。
アイランドキッチンの作業スペース部分には、他のキッチンに見られるような仕切りやセパレートなどの「遮るモノ」がありません。そのため、油や調味料などがはねた際に周囲に汚れが飛び散りやすいデメリットがあります。
また、調理中の油汚れを含んだ煙(油煙)が室内に充満することで、キッチンから離れた場所にまで油汚れが広がってしまうこともあります。
4.キッチンの様子が見えやすい
アイランドキッチンは部屋全体からキッチンの様子を見ることができるメリットがありますが、逆に言えば、否応なしにキッチン側の様子が見えてしまうキッチンでもあります。
そのため、掃除が苦手な方や調理中の様子をあまり人に見せたくない方、来客などにキッチンをあまり見せたくないという方の場合は、アイランドキッチンのメリットはデメリットに変わってしまうでしょう。
そのため、掃除が苦手な方や調理中の様子をあまり人に見せたくない方、来客などにキッチンをあまり見せたくないという方の場合は、アイランドキッチンのメリットはデメリットに変わってしまうでしょう。
対策としては、キッチンに目隠しを実装することである程度様子を隠すことは可能です。しかし、目隠しの実装方法によってはアイランドキッチンがもつスペースの広さというメリットを潰してしまいますし、目隠しを実装する費用が別途かかることに注意が必要となるでしょう。
5.収納スペースが少なくなりやすい
アイランドキッチンは壁面から独立していることによるメリットが大きいキッチンですが、壁面を利用した収納スペースを多くとることができないデメリットもあります。そのため、他のキッチンと比べて収納スペースが少なくなりやすく、収納スペースを確保するための対策がほぼ必須になることに注意が必要でしょう。
たとえば、背面収納やシンク下の収納スペースを上手に活用することはマストとなります。また、キッチン部分の収納スペースだけではなく、キッチン周辺や背面の壁などに棚や食材庫(パントリー)をうまく導入することも必要になるでしょう。

アイランドキッチンはこんな人におすすめ!
ここまでアイランドキッチンのメリット・デメリットについて解説してきました。
メリット・デメリットを考慮すると、アイランドキッチンは以下のような人におすすめできるキッチンと言えるでしょう。
アイランドキッチンを設置する際は、設置後の生活をイメージしてみることが大切です。
予算との兼ね合いや一緒に利用する人たちの意見を聞きながら、設置を検討してみましょう。
アイランドキッチンを快適に使うためのポイント
アイランドキッチンを快適に使用するためにはどのようなポイントに気をつければよいのでしょうか。
ここでは、アイランドキッチンのデメリットの対策や、快適にキッチンを使うためのポイントを4つ紹介します。
1.換気システムをセットで導入する
煙や匂いが室内に拡散しやすいアイランドキッチンの欠点を解消するために、高性能な換気システムをセットで導入しておくと良いでしょう。
他のキッチンで使用するような小さめの換気扇ではなく、より強力な排気性能を持っているものやリビング全体を換気してくれる性能を持っている換気システムを導入するのがおすすめです。
キッチンの上部に大きめの換気システムを適切に導入することで、アイランドキッチンのデメリットを解消しつつ、煙の充満や油煙による油汚れの心配なく調理を楽しむことができます。
他のキッチンで使用するような小さめの換気扇ではなく、より強力な排気性能を持っているものやリビング全体を換気してくれる性能を持っている換気システムを導入するのがおすすめです。
キッチンの上部に大きめの換気システムを適切に導入することで、アイランドキッチンのデメリットを解消しつつ、煙の充満や油煙による油汚れの心配なく調理を楽しむことができます。
2.収納スペース対策を考慮する
アイランドキッチンを設置する際は、収納スペース対策をあらかじめ考慮し、周辺に収納棚や食材庫を設置できるスペースが十分にあるかを確認しておくことが重要です。その理由は、スペースをあらかじめ確保しておけば、収納スペースが足りなくなった場合であっても、収納棚や食材庫の設置・増設がしやすくなるからです。
たとえば、アイランドキッチンの背面の壁からキッチンまでのスペースを、棚を置くことも考えてレイアウトを設計すれば、後から楽に収納を行うことができます。
アイランドキッチンの導入を考えるのであれば、収納棚や食材庫を置いたパターンも考えて部屋のレイアウトを考えると、収納に困りにくいでしょう。
3.匂いや汚れ対策用のパネルを設置する
匂いの充満や、油はね・油煙による汚れを拡散させたくない場合は、アイランドキッチンに仕切りやパネルを設置することで対策が可能です。
全体に仕切りをしてしまう方法も対策としては有効ですが、油の跳ねやすいコンロ周辺のみをアクリル板で仕切ってしまう方法もあります。
ただし、格子や間仕切りの設置は目隠しの対策にはなりますが、匂いや煙・油煙の対策はできないので、注意が必要です。
4.アイランドキッチンの施工実績が豊富なリフォーム会社に相談する
アイランドキッチンを設置する際には、アイランドキッチンの施工実績が多いリフォーム会社に相談しましょう。アイランドキッチンの施工実績が多いリフォーム会社に相談することで、アイランドキッチンのメリット・デメリット両方を考慮したうえでの、住宅に合った詳細なアドバイスを教えてもらうことができます。
また、可能であればアイランドキッチンの施工実績が豊富なリフォーム会社を複数ピックアップし、1社のみではなく複数の会社に相談してみましょう。
また、可能であればアイランドキッチンの施工実績が豊富なリフォーム会社を複数ピックアップし、1社のみではなく複数の会社に相談してみましょう。
複数のリフォーム会社からプロの目線のアドバイスをもらうことで、各社の見積料金の違いを知ることができ、適切なリフォーム費用を把握することができます。
リフォーム評価ナビのアイランドキッチン導入事例紹介
ここからは、アイランドキッチンのリフォーム事例を「リフォーム評価ナビ」からご紹介しますので、見ていきましょう。
※以下の参考事例は全て「リフォーム評価ナビ」登録事業者の施工事例です。

リフォーム事例1
「グラフテクト」のキッチン/則武工務店のリフォーム事例”アイランドは通常より大きめのの長さ260㎝、奥行80㎝です。
両サイドから出入りできるようになり動線がスムーズで使い勝手が良くなりました。
奥の収納棚も高さが揃い、冷蔵庫を一番端へ配置することですっきりとスタイリッシュな雰囲気になっています。”


アイランドキッチンと他タイプのキッチンとの違い
キッチンレイアウトは、アイランドキッチン以外にもさまざまなバリエーションがあります。他タイプのキッチンと見比べることで、アイランドキッチンの良さが見えやすくなるでしょう。好みに合わせて自分に最適なキッチンを選んでみてください。
レイアウト例 | 概要 |
---|---|
I型キッチン | コンロ、シンク、ワークスペースが壁に沿って直線状に並ぶキッチン |
II型キッチン | コンロとシンクがそれぞれ別々のキッチン台に平行の状態で並んでいるキッチン |
U型キッチン | コンロ、シンク、冷蔵庫を含むキッチンのスペースをU字型に配列するキッチン |
L型キッチン | コンロ、シンク、ワークスペースをL字型に配置するキッチン |
ペニンシュラキッチン | 四方が壁に接していないアイランドキッチンを、片側だけ壁につけたキッチン |
アイランドキッチン | キッチンのカウンターを壁に付けず、島のように独立させる形で設置するキッチン |
なお、各キッチンレイアウトの詳細や具体的な画像については以下の記事で詳しく解説していますので、そちらも併せてご覧ください。
まとめ
今回は、アイランドキッチンの特徴を紹介し、メリットとデメリット、快適に使用するための対策などを紹介しました。
アイランドキッチンは開放的な空間が作れる、快適な動線設計がしやすいといったメリットも多いキッチンレイアウトです。しかし、換気システムの導入や収納スペース対策などでデメリットを解消することも重要になります。
アイランドキッチンを導入したい場合はまず複数のリフォーム会社に相談し、より住宅に合ったリフォームプランを考えてみましょう。

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