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更新日:2024年04月04日

リフォームの前に住みやすい家の特徴を4つのポイントからチェックしましょう

掲載日:2024年4月5日

住みやすい家にはどのような特徴があるのでしょうか。
快適な住まいとは、見た目やデザインだけではなく、暮らしの場として「暮らしやすさ」をメインに考えるのが大切です。本記事では住みやすい家の特徴について大きく4つのポイントから詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。

住みやすい家の特徴

住みやすい、暮らしやすい家にはいろいろな特徴があります。まずは、以下の4つのポイントから今の住まいをチェックしてみましょう。
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ポイント<1>生活動線がスムーズ

生活動線とは、家族が家の中を移動する際に通る経路です。例えば、「起床したら寝室からトイレへ行って洗面所で顔を洗う」といった生活の中で自然と動く経路であり、家族の人数やライフスタイルによってさまざまな動線の考え方があります。特に、食事の支度や洗濯などの家事動線は毎日のこととして大切です。快適で動きやすい生活動線を目指しましょう。

ポイント<2>快適に過ごせる環境

住みやすい家では、家族全員が快適に過ごせる環境が整っています。1年を通じて快適に過ごすためのエアコンやヒーターなどの冷暖房器具を適切に設置するのはもちろん、住宅の断熱性や気密性も重要です。今の住まいの断熱性や気密性が低い場合は、冷暖房が効かず、コストがかかりがちになります。また、快適な住まいとして、日当たりの確保や防音対策、くつろげるスペースがあるかどうかについてもチェックしてみましょう。

ポイント<3>使いやすい収納スペース

暮らしやすい住まいには、使いやすい収納スペースの確保が欠かせません。十分な収納量があることも大切ですが、使う場所や使うタイミングを考慮した収納があることが住みやすさに繋がります。どこに何を仕舞ったのか、家族全員がわかりやすいか、などについて、現在の収納スペースの状況を確認してみましょう。

ポイント<4>家族とコミュニケーションを図りやすい

住みやすい家を実現するには、家族とコミュニケーションを図りやすいかどうかも大切です。家族が自然と顔を合わせるタイミングがあり、声掛けしやすい住まいになっているでしょうか?例えば、出かける際にはリビングを通るような間取りになっているなど、家族の気配を感じられる家かどうか確認してみましょう。

住みやすい家のチェックポイント

住みやすい家の4大ポイントを紹介しましたが、さらに具体的なチェックポイントについて解説します。以下の項目から今の住まいをチェックして、暮らしやすい家にリフォームしましょう。

動線チェック①洗濯の動線がコンパクトか

洗濯は毎日おこなう家事の1つであり、家族の人数によっては1日数回洗濯するケースも珍しくありません。脱衣→洗濯→干す→取り込む→たたむ/アイロンかけ→しまう、という動きをスムーズにできるようにすることが大切です。物干し場を洗濯機からなるべく近くするほか、洗濯の合い間に他の家事もできるようにすることで家事の負担も減らせます。
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動線チェック②キッチンとダイニングの間の動きは短いか

独立したキッチンなどの場合、ダイニングテーブルまで距離があることが多く、料理や食器を運ぶのに何往復もしなければなりません。配膳などの動きを考えて、キッチンとダイニングのレイアウトを見直して、対面式にする、またはダイニングテーブルを隣接させることにより、調理や食事の配膳や片付けが楽になるだけでなく、家族とのコミュニケーションも図れます。

動線チェック③掃除がしやすいか

掃除のしやすさは住みやすい家の重要なポイントの一つです。家具の配置がシンプルで室内を移動しやすい家は掃除がしやすくなります。また、なるべく床に物を置かない暮らしを心がけて、ロボット掃除機を使うことで日常的な掃除の負担を軽くすることも可能です。
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動線チェック④駐車場からの動きをチェック

日常的に車での買い物や送り迎えをしている場合、駐車スペースから玄関や勝手口などの出入り口までの動線をチェックしてみましょう。ビルトインガレージではなく、外に駐車スペースがある場合には雨などで濡れないように、出入口近くにカーポートを新たに設置できるかどうか検討してみましょう。

快適性①上下の移動が多くないか

リビングやダイニングは1階にあり、子供の部屋や寝室は2階にある、という住まいは少なくありません。しかし、高齢の方や身体の不自由な方がいるご家庭の場合、上下の移動なく暮らせるような住まいにリフォームすることがおすすめです。リビングと寝室を同じフロアにするなど、なるべく階段を上り下りせずに暮らせるかどうか、チェックしてみてください。

快適性②プライベートを過ごす場所

住みやすい家には、のんびりとプライベートを過ごせる場所も必要です。家族が顔を合わせてコミュニケーションを取りやすいことも重要ですが、一人で過ごせる場所も確保しておくと暮らしやすくなります。子ども部屋や書斎、趣味の部屋など、現在の家族それぞれの居場所はどうなっているか確認してみましょう。

快適性③気分に合わせたくつろぎの場所

今の住まいでくつろぐ場所はどこでしょうか?リビングやダイニングといった常に同じ場所でくつろいでも問題ないのですが、気分に合わせてくつろぎやすい場所があると快適です。例えば、椅子に腰掛けたり、ソファーに深々と座ったりなど、リラックスできるパターンをいくつか用意できるように考えてみましょう。和室や畳敷で寝転びながら過ごせる場のほか、リビングにつながったテラスといったアウトドアリビングを新たに設けてもよいもしれません。

快適性④室内の温熱環境をチェック

温熱環境が整った住まいにできるように、室内の空調設備を見直しましょう。例えば、「リビングは暖かくてもキッチンに入ったら寒い」という環境では快適に暮らせません。エアコンやヒーターを適切な場所に設置するほか、仕切られていない間取りにすると全体的に冷暖房しやすくなります。また、エアコンで暖房して乾燥が気になっているのなら、床暖房を導入するのもおすすめです。じんわりとした暖かさで加湿器を必要とせず、快適に暮らしやすくなります。

また、脱衣所や浴室が寒い場合には、急激な温度変化により血圧が上下に大きく変動するヒートショックが起こる場合があります。特に、高血圧の方や高齢の方は心臓発作など重篤な症状を引き起こす可能性もありますので、浴室暖房機の採用や脱衣室にパネルヒーター設置するなどを検討しましょう。

快適性⑤生活音の対策をする

住みやすい快適な家として、音も重要な要素です。例えば、静かな環境で読書したいときにリビングから大音量でテレビの音が聞こえて不快に感じてしまう、または、ぐっすり寝たいときに他の部屋から生活音が聞こえれて、うまく寝付けないなどといったことはないでしょうか。リフォームすることで、家族だんらんのスペースとプライベート空間をうまく分けた間取りに変えることを考えてみましょう。
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収納①大きな物を収納できるスペースがあるか

住みやすい家にするには収納スペースを確保するのが重要です。特に大きな物は収納しにくいので、リフォームを機に、広めの収納を設けると便利です。また石油ストーブや扇風機など季節の大型家電は使う時期が限られていますが、しまう場所はあるでしょうか。収納できる場所がないために、廊下や室内に放置したままにしておくと、乱雑な雰囲気になるだけでなく、掃除もしにくいので収納を設けることを考えてみましょう。

収納②屋外に収納スペースを確保しているか

暮らしやすい住まいとするために、屋外にも物を置ける場所を用意できるとよいでしょう。屋外で使うものや日常使わないものまで家の中で保管しようとすると、室内の有効な収納スペースが減ってしまうだけではく、日常生活や生活空間にまで影響があるかもしれません。
使うものは使う場所に近いところに収納できることが暮らしやすさのポイントです。
例えば、スポーツ用具やアウトドアグッズなど室内で保管する必要がない物は、屋外に物置きを設置して保管するのがおすすめです。
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コミュニケーション①子どもの様子に目がとどくか

これから子どもを育てていくご家庭なら、家事をしながら子どもを見守ることができるよう考えることをおすすめします。キッチンとダイニングテーブルを近くすれば、食事の準備や後片付けをしながら子どもの様子を見守り、声掛けすることもできます。さらに、キッチンの対面にカウンタースペースを設けて椅子を用意すると、子どもの勉強や読書している姿を見ながらキッチンで家事が可能です。
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コミュニケーション②1人の空間と家族の空間を考える

住みやすい家には、楽しく暮らせるスペースも大事です。趣味の部屋や音楽を大音量で楽しめる防音ルームを新たに設けることも可能です。なかには、ボルダリングウォールを設置する方もいますし、猫専用部屋を作ってペットとの生活を満喫している方もいます。家族の趣味やライフスタイルに合わせて、家で過ごすのが楽しくなるような工夫を取り入れることも考えてみましょう。
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コミュニケーション③リフォーム後の将来も考える

家族構成やライフスタイルの変化、子どもの成長などによって暮らしやすさは変わっていきます。現在に合わせて住みやすい家にリフォームするだけでなく、将来を見据えた計画にすることをおすすめします。例えば、老後に備えて将来的なバリアフリー対応を考慮した計画としたり、子どもが成長して独立した後を意識したりするなど、長く快適に暮らせる住まいの実現をめざしましょう。

まとめ

リフォームで住みやすい家を目指すなら、暮らしやすさ、快適性や生活動線を考えた計画にするのが重要です。子どもの成長や家族のライフスタイルの変化にも対応できれば、より住みやすい家が実現するでしょう。

住まいと暮らしのプロであるリフォーム会社に相談すれば、実績と経験から得た住みやすくするリフォームのアイデアや事例をたくさん紹介してもらえるはずです。ぜひ気軽に相談してみましょう。

◆記事監修
一般財団法人 住まいづくりナビセンター 理事・事務局長
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青木 千枝子


一級建築士。東京都出身。大学院での研究テーマは“楽しく歩けるまちづくり”。組織設計事務所にて、マンションリフォームから飛行機の格納庫まで、多様な規模や用途の設計に携わり、その後独立。平成13年4月より「住まいのナビゲーター」として住まい手のサポートをスタート、現在に至る。最近子育てが一段落し、心置きなく趣味を楽しめるようになった。

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